最初で最後の君との約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
篠宮さんが俺に声を掛けている間に、待ちきれなくなって帰ってしまったんだろうか。
もしも学校帰りに此処に寄って待っていたのなら、かなりの時間が経過していることになる。
帰ってしまっていたとしても、仕方がないかも知れない。
そんな考えが頭を過ぎった時、足下から声がした。
「け、珪くん…!?」
か細い声に気づいて視線を落とせば、扉から少し離れた所に梨紅がしゃがみ込んでいた。
あまりに低い位置にいるものだから、全く視界に入ってこなかった。
「お仕事、終わったの?」
撮影で使った衣装のままの俺の姿を見て、梨紅はその場から立ち上がりながら心配そうに尋ねてくる。
「ああ、今ちょうど終わったとこ。お前が外にいるって聞いたから」
「あ、ごめんね。勝手に待ってただけなのに、わざわざ出てきてもらっちゃって…」
申し訳なさそうに梨紅は眉根を寄せる。
そんな顔をさせたいわけじゃないんだ。
ここに走ってきたのも、ただ俺が勝手にしてしまったことなのに。
「ちょっとだけ、珪くんの時間もらっていいかな?その…渡したいものがあって…」
おずおずと梨紅は言葉を発する。
少し震える声に、梨紅が勇気を振り絞って言葉を発していることが手に取るように分かる。
