最初で最後の君との約束
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どうして?
私、間違ってないよ。
あの日の出会いを、私は忘れたりしない。
それほどに、私にとっては珪くんとの出会いは衝撃的なものだったんだから。
忘れるはず、ない。
だけど、私を見つめる珪くんのエメラルドグリーンの瞳が無言のままでそれを否定しているような気がする。
お前は間違っている。
そう言われているような気がしてならない。
「私、変なこと言った…?」
震えそうになる声を何とか押し隠しながら言えば、珪くんは小さく左右に首を振った。
そこにはもうさっきの悲しい色をした瞳はなくて、いつもの優しい表情の珪くんがいた。
だけど、どうにも腑に落ちない。
何か、私は大切なことを、忘れてしまっているような気がする。
そして。
珪くんは私が忘れてしまっている、その“何か”を知っているんじゃないか。
そんな風に勘ぐってしまう。
でも、聞いたって珪くんはきっと、何も答えてはくれないんだろうけど。
