最初で最後の君との約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
眠り姫は
王子の口付けによって
永き眠りから目覚める
そんなもの、
ただの幻想だ──
《いつもと逆の立場で》
期末テストも近付いた放課後。
いつまでも明かりが点いたままの教室に気付く。
──そういえば、残って勉強する、とか言ってたか…
教室に居るのは必ずしも彼女とは限らない。
全く別の誰かかも知れない。
それでも俺の足は自然と教室へ向かっていた。
特にこれといって話すこともない。
でも、無性に彼女に──梨紅に会いたくて。
毎日教室で顔は合わせている。
バイトでも会えるし、たまに一緒に出掛けたりもする。
それでも、時折どうしようもなく、彼女の声が聞きたくなる。
彼女の笑顔に会いたくなる。
重症だな、と自分でも思う。
子供の頃の幻想を、未だに後生大事に抱き続けているなんて。