最初で最後の君との約束
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嫌みな感じは少しもしなくて。
紺野も他の部員達もつられて笑っていた。
でも、俺だけはその笑みに違和感を感じずにはいられなかった。
理由はよく分からなかった。
ただ、何となく。
胡散臭い、ような感じがした。
***
それから何という事もなく、一週間は過ぎ去った。
梨紅はよく動いたし、気の利くやつだった。
初めて話す奴も多かった筈なのに、梨紅は驚くべきスピードで部員と馴染んでいた。
かくいう俺もその一人で。
梨紅のマネージャー手伝いが終わった後も、俺達の友情関係は続いていた。
二人で飯を食いに行ったり。
1on1をしたり。
そんな中で気付いた事がある。
それは、梨紅の笑顔には二種類あるという事。
一つ目は、部活の時に見せた作り物の笑み。
二つ目は親しい人といる時に見せる本物の笑み。
二つの差は、彼女をよく知る者であれば明確で。
見ただけですぐに分かるのに。
それでも彼女の彼女の笑みを見分けられるのは、ほんの一握りだけだった。
