最初で最後の君との約束
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玩具の人形みたいだ
何度もそう思った事がある
完璧な“笑顔”
そんなものは要らないから
本当の笑顔を見せて──
《営業スマイルで挨拶を》
「えっと、こちら私のお友達の梨紅ちゃん。今日から一週間マネージャーのお手伝いをしてもらう事になったの」
ある日、病欠で安む事になったマネージャーの代わりに、紺野が連れてきた“友達”。
それが浅海梨紅だった。
何度か学内で見掛けた事はあった。
いつも紺野や藤井とつるんでいるみたいだったから。
でも今までたったの一度も浅海と話した事はなかった。
よくある話だ。
顔は知っているけど、口を聞いた事はないなんて。
「浅海梨紅です。一週間という短い期間ですが、精一杯お手伝いさせてもらいます。よろしくお願いします」
そう言いながら浅海は穏やかに微笑んだ。
雑誌に載っているモデルのような、完璧な整った笑みだった。