最初で最後の君との約束
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そうか、そういえば今日は葉月くんが生物室の掃除の担当だったのか。
それにしても、日溜まり…か。
「あの窓際の植物が置いてある辺りかな」
「ああ。前にあいつが気持ちよさそうに丸くなって寝てるのを見たから、つい」
植物が置かれている棚は、とてもじゃないが人間が横になれるスペースはない。
あいつ、というのはおそらく猫の事だろう。
ついこの間、偶然葉月くんが猫と仲良くしているのをちらりと見かけたから。
「猫?」
私が短く尋ねれば、葉月くんは小さく頷き返してくれる。
何だかその様子を見守っていたであろう葉月くんの姿を想像して、思わず頬が緩む。
これ以上に微笑ましい光景は、なかなかお目にかかれないだろうから。
だけど、それ以上に言わなくちゃいけない事がある。
早く、早く言わなきゃ。
逸る気持ちを何とか押し止めながら、私は次の言葉を紡いだ。
「ね、葉月くん!!」
「……?」
「もし良かったら、途中まで一緒に帰らない?」
私は勇気を振り絞って、その言葉を口にした。
