最初で最後の君との約束
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時折葉月くんと話すようになって、気付いた事がある。
それは目は口ほどに物を言う、という事。
実際葉月くんとはあまり会話にならない事が多いのだけれど、それは興味がないとか、無視している、という事では決してない。
瞳や、仕草や、何気ない小さな行動の一つ一つに彼の感情は如実に表現されている。
悲しみや、喜び。
その隠された思いを知る度に、私はどれだけ嬉しかったか。
ああ、だから私は彼が“気になる”のかも知れない。
彼と話して、彼を知りたいと思うのかも知れない。
葉月くんはそのまま、左へ曲がり、校門へ向かおうとする。
声、かけなきゃ──
何故か咄嗟にそう思った。
折角偶然に放課後に葉月くんに会えたのに。
何か少しでも話したい。
彼の綺麗過ぎる翠の瞳に、少しでも私を話して欲しい。
──葉月が気になるんならさ、もっと積極的にアプローチしていかなくちゃ駄目だって──
なっちゃんの言葉が、瞬時に頭の中にフラッシュバックする。
そう、今のままじゃ駄目なんだよ、私。
