最初で最後の君との約束
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貴方を見られない
貴方の瞳を見られない
それはきっと、私の弱さ
貴方を畏れる必要なんてない
貴方に話しかけてはいけない
そんな戒めはない
私に必要なのは、
ほんの少しの勇気だけ──
《そんな簡単な言葉さえ》
「…まったく![#dn=1#]はそんなんだから駄目なのよ」
すっかり人気のなくなった教室で、なっちゃんがそう言った。
それも廊下にも響き渡るんじゃなかろうか、という特大ボリュームで。
私と、隣に大人しく座っていたタマちゃんはその声に慌てふためく。
「な、なっちゃん、声が大きいって」
「何よー。授業中じゃないんだから、大きな声出したって別にいいじゃない」
「…それは確かにそうなんだけどさ……」
私達が使っている教室のある階は、特にどこの部活も利用はしていない。
それでもやはり大きな声で話す、というのはどうしても躊躇われるのだ。