最初で最後の君との約束
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珪くんはどっちが好きなんだろう。
ふと、そんな事を考えてみる。
どうせお洒落をするなら、珪くんが気に入ってくれる服装にしたい。
私は今迄に着た服装を記憶の中から引きずり出す。
そういえば、前に着ていたフリル付きのキャミソールと黄色のシフォンスカートの組み合わせを、誉めてくれたような気がする。
もしかしたら珪くんは女の子らしい格好が好みなのかも知れない。
魚のバレッタも似合ってるって言ってくれたし。
よし、今日の服装は決まったな。
今日の予定は二人でプラネタリウムを観に行くんだし、そんな激しい動きをする事もないはずだ。
ミュールを履いてみようかな。
この間、奈津美ちゃんと一緒に買い物に行った時に一目惚れして、ちょっと高かったけど奮発して買っちゃったんだよね。
「よし、気合い入れて行くか」
私は一人呟いて、支度を始めた。
待ち合わせの時間まで、あと三時間。
***
「梨紅ちゃん、葉月くんとの待ち合わせ、二時じゃなかったの?もう家を出ないと間に合わないわよー」
お母さんの声が聞こえて、私ははっと時計を見る。
いつの間にか二時間半はあっという間に過ぎてしまっていた。
