右手に太刀を左手に君の手を
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明日の見えない日々
昨日を懐かしむ日々
今日を限りと生き抜く日々
戦いは相変わらず続いて
汚れていくのは
私の心と両の掌
それでも変わらずに
あなたは私を綺麗だと
何度でも囁いてくれる
だから私は
今も此処に在り続けるのだろう
明日の保証が
何処にもなくても──
《星の消えた空》
私がこの戦国乱世に迷い込んでから、一体どれほどの月日が流れたのだろうか。
はっきりいって時間の概念がない。
刀を満足に握ることも出来ず、戦場に出ても震えて何も出来なかった自分はもう遙か遠い日々だ。
今の私は、人を殺すことに対して、何の躊躇いも感じない。
だって、この世で生きていく為には仕方がないことだから。
殺さなければ、殺される。
殺されたくないから、生きたいから、殺す。
私という命は沢山の犠牲の上に成り立っているのだ。
生きている理由。
そんな大層なことはよく分からない。
でも、今は死にたくない。
ただ、それだけ。
もしかしたら、あの人の側にいたいから──そんな単純で、不純な動機の為なのかも知れない。
とにかくそんなものだ。