蒼穹への祈り
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「……」
「何が入ってたんだ?」
小包の中身を確認して、言葉をなくしてしまった私を見て、アルトが中を覗き込む。
「これは……」
小包の中身はアルトも見たことがあるはずだ。
正確には、“この衣装”を着たシェリル・ノームを知っている、だ。
そう、小包の中には、何度か見たことのある、シェリルの青い軍服の衣装が丁寧にたたまれて入っていた。
嫌な予感がする。
というか嫌な予感しかしない。
「ん?手紙が入ってるな」
アルトの言葉に、私は小包をアルトに手渡して手紙に目を通す。
勢いよく書かれた文字。
それでいてとても綺麗でつい惹かれてしまう。
『愛しのユニへ。
あなた、前に一度この衣装を前に着てみたいって言っていたわよね?
実は業者が指定したサイズとは違ったものを仕上げてきたものだから、一着余っちゃったの。
せっかく作ったんだし、捨ててしまうのももったいないから、ユニ、あなたにあげるわ。
良かったら着てみてちょうだい。
〜追伸〜
この衣装なら、アルトもユニに釘付けよ♪』
どこまでが本当で、どこからが嘘なのか、いまいち判断がつかない。
全部本当かも知れない。
だけど、全部嘘だと言われたら、それはそれで納得出来るような気もしてしまうのだ。
「何て書いてあったんだ?」
純粋な好奇心から尋ねてくるアルトに、私は溜息混じりに答えた。
「手違いで衣装が余ったから私にくれるって」
「…そうか」
「何、その目は?」
明らかな期待の眼差し。
つまり、アルトは私にシェリルのステージ衣装を着ろと言いたいらしい。
一体何を考えているんだか。
一歩間違えなくたって、ただのコスプレじゃないか。
「私が着たって、似合わないと思うけど?」
「似合うって!」
アルトが珍しく、自分自身のこと以外で真剣に反論してきた。
私にシェリルの衣装を着させて何をしたいのかは知らないけれど、どうやら本気で言っているらしい。
私はまじまじとアルトが抱えたままの小包へ視線を落とす。
私が着るよりもアルトが、着た方がよほど似合うと思うんだけどな。
それにサイズを間違えたからといって、そのサイズが私に合うとは到底思えない。
だけど真っ直ぐに私を見つめるアルトの瞳があまりにも真剣なものだから、私はつい承諾してしまった。
よくミシェルに私はアルトには甘すぎると言われるけれど、確かにその通りかも知れない。
