選ばれし子供達
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この小さな身体で、いつもいつも大きな悲しみを抱えてきたんだ。
そして彼女を一番に苦しめるのは自分自身だと分かっているのに、ミチの傍を離れることが出来ない。
抱き締める腕を解くことが出来ない。
「嫌いになれたら、どれだけ良かったか」
「?」
「ううん。嫌いになんて、なれなくてもいい。せめて好きになんてならなかったら……そうしたら私は──」
ミチの大きな瞳から今にも零れ落ちそうになっている涙に気付いて、僕は反射的にそれを舌で舐めとった。
まるで猫がそうするように。
僕の行動に驚いたミチは大きな瞳を更に大きく見開く。
「良かった、涙、流れなくて。ミチの涙を見ると、胸が苦しくなるから。僕にはそんな感情、ないはずなのにね」
悲しむ必要はない。
悲しんでも仕方ないから。
邪魔になるだけだから。
ずっと、そう思っていたのに。
今はもっとミチに近付きたい。
ミチのことを知りたいと思わずにはいられない。
ミチは惚けた表情のままで自分の目尻に触れる。
少し濡れたその部分に触れて、ミチは顔を真っ赤にする。
さっき僕がした行動が頭の中でフラッシュバックしているんだろう。
