選ばれし子供達
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やがて来る結末を
君は誰よりも憂いている
それを知っていてなお、
僕が選択を変えないのは
ただ、君を愛しいと思うから──
《困った顔で笑わないで》
「ねぇ、どうして私達、運命を仕組まれてしまったんだろうね」
僕の部屋のベッドに寝転がりながら、ミチはぽつり、と呟く。
柔らかく澄んだ彼女の声は僕の耳から入り込み、やがてゆっくりと身体中に浸透していく。
いつまでも聞いていたい。
そう思わずにはいられない声。
でも、彼女との別れは明日──
もう、覚悟は決めている。
ミチと出逢ったあの日から。
絶対に揺るがぬ、僕自身の意志。
どの選択肢を選んだ所で消えなければならない運命ならば、せめて愛しい人の生き残る未来を。
例え其処に絶望しか残されていなかったとしても。
それさえもいつか希望という光に変えて、彼女は歩き出すはずだから。
ミチとはそういう少女なのだ。