選ばれし子供達
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いつだって私は堪えていた
キミが居なくなっても
私の腕が千切れても
でも、泣けなくても構わないの
だって、いつだって
キミが私の代わりに泣いてくれるから──
《流すに流せない君のその涙を》
廃屋となった病院の前に、私は静かに立ち尽くしていた。
今にも崩れ落ちてしまいそうな廃墟。
それは元は病院であったもの。
今はもうまるで見る影も無くなってしまっているけれど。
赤い夕日を背にして、私の前には漆黒の長い影が伸びていた。
その闇の色が少し恐ろしく見えて、私は思わず自分の身体を抱き締めた。
何故、私はまた此処に来てしまったのだろう。
此処へ来るつもりは無かった。
でもネルフ本部へ行きたくなくて町をうろついていたら、いつの間にか此処に立っていたのだ。