右手に太刀を左手に君の手を
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「私、本当はこの時代の人間じゃないの──ううん、正確にはこの世界の人間じゃないの」
千里様は信じられないような言葉を口にした。
千里様がこの世界の人間ではない。
今自分の目の前にいるのに。
それは紛れもない真実なのに。
思考回路がおかしくなってしまったようで、考えがうまくまとまらない。
何か言葉を返さなければ。
そう思うのに、話そうとすればするほど頭の中が混乱してしまう。
そんな私の様子を見て、千里様は困ったように眉を下げた。
それでも顔には笑みを浮かべたまま。
そういう気丈な一面を見せられてしまえば、彼女の言葉一つで狼狽してしまった自分が情けなく思えてしまう。
「ごめんなさい、びっくりするよね。いきなりこんなこと言われたら」
「い、いえ。申し訳ございません……私の方こそ千里様に良き言葉を返すことも出来ず……」
深く頭を垂れ、謝罪をする。
お館様の大切にしている千里様を悲しませるなど、あってはならないことだ。
