神と人の綾なす物語
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…君はまた、大切な事を一人で決めるつもりか?」
忍人の言葉が、深く胸に突き刺さる。
それは過去の自分の行動を、私は少なからず後悔をしているから。
自分で選んだ事だから、間違った事だとは思っていない。
でもあの選択が、誰かを傷付けた。
少なくとも、忍人に辛い思いをさせた事は間違いないから。
「…その、つもりだよ。私の事は、私が決める」
はっきりとそう告げると、忍人は盛大な溜め息を漏らす。
また少し眉間の皺が深くなったような気がする。
「紗綾…君は、本当に変わらないな……」
呆れた顔で、いきなり抱き締められる
あまりに唐突な忍人の行動に、思考回路が追い付かない。
息をするのも、瞬きをするのも忘れてしまいそうだった。
あまりに酷く動揺してしまった。
だって、忍人がこんな行動を取るだなんて、夢にも思わなかったから。
「君はいつも俺の先を行く。追い付いたと思っても、君はいつも遙か先を見据えて、もう走り出している…」
頼りなさげな忍人の声に、私は思わず笑みを零す。
だって、千尋が畏れて止まないあの葛城将軍が、弱音を吐くんだから。