神と人の綾なす物語
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一目見た瞬間、千尋の髪の色によく似ていると思った。
光り輝く金の髪。
淀みなく、日の光を反射する。
その黄色いフレームの回りには、紙粘土で作られた色とりどりの花が散りばめられていた。
明るくて、女の子らしい感じが、とても千尋らしいと思った。
「この青い花、風早の髪の色とよく似てるでしょ?この色を作るの、すごく苦労したんだよ」
自慢げに語る千尋に、彼女から贈り物を貰って頬が緩みっぱなしの風早は頭を撫でてやった。
その感触が気持ち良かったのか、千尋はまるで子猫のように目を細めた。
「で、ケーキは私と那岐から。部屋の飾りつけは三人でやったんだ」
「……そう。那岐もありがとう」
「僕は別に…っ!!」
微笑ましい光景に私が満足していると、風早がすっくと立ち上がった。
「どうしたの、風早?」
私が尋ねると、風早は自分の部屋の方向を指差した。
私には彼の真意が計りかねた。
すると風早は千尋から貰ったばかりの写真立てを指差した。