神と人の綾なす物語
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私はドア近くのドアのスイッチを切り、中で待つ千尋と那岐に手を振った。
私はちらり、と腕にした時計を見る。
時計の針は四時過ぎを指し示している。
この時間なら、風早はまだ部屋で仕事をしている筈である。
私は脇目も振らず、一直線に風早の部屋を目指した。
「風早、いる?」
彼の部屋の扉の前に立ち、ノックを二つ。
逸る心を必死に押さえつけ、極めて落ち着いたいつもの調子で声を掛けた。
声が返ってくるとばかり思っていたが、扉はゆっくりと開かれた。
そして勿論扉の向こうには、まだ何も知らない本日の主役、風早がいた。
「どうしたんだい?紗綾が俺の部屋に来るなんて珍しいね」
「たまには、ね。ね、今時間大丈夫?」
「えぇ。ちょうど息抜きをしようと思っていたから」
そう言って風早が指差した机の上には、山のようなテストの解答用紙があった。
どうやら採点の途中だったらしい。
学校の先生というのも、つくづく大変な職業だと思う。
私達を養う為に、風早には本当に苦労をかけてばかりだ。