神と人の綾なす物語
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いつもいつも
本当にありがとう
あなたのお陰で
今
私は此処に居るの
感謝してもしきれない
だからあなたに祝福を──
《あなたに祝福を》
葦原家の私に与えられた自室に、子供三人は集結していた。
きらきらと瞳を輝かせる千尋と。
面倒くさそうに私を見上げる那岐と。
そして主犯格の私。
発案者は千尋なのだが、実際に企画したのは私で。
更に私が二人よりも年上という事で、私が三人の中でリーダー格になっている。
「千尋。風早含め、今日の事、誰にも言ってないわよね?」
私が確認するように千尋に問い掛けると、千尋は怒ったように頬を膨らませ、更に唇を尖らせる。
幼いながらも真剣な表情に、千尋には悪いけれど、怒っていても可愛いな、と思ってしまう。
「紗綾が誰にも言っちゃだめって言ったから、誰にも言ってないもん。那岐も誰にも言ってないよね?」
「…千尋じゃあるまいし、僕が言いふらすわけないだろ」
千尋に矛先を向けられた那岐は、溜め息を漏らしながらそう反論した。