それは泡沫
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死にたくなんてなかった
君を置いて逝きたくなどなかった
君が泣くから
君が嘆くから
だから
蘇りたくなんてなかったのに──
《生まれ変わる時》
あの感覚を。
私は生涯忘れる事はないだろう
忘れられる筈がない。
自分の命が喪われていくあの感覚を。
自分の命が無理矢理に再構築されていくあの感覚を。
「経正さん?どうかしたんですか?最近元気ないですね」
そう言いながら駆け寄り、物憂げな表情を浮かべるのは、愛しき人。
還内府殿と同じ、異世界からやってきた、龍神の神子。
本来なら敵であった筈の少女は、還内府殿に伴われてこの平家へとやって来た。
彼女曰わく、“この戦いを終わらせる為に”───
細い四肢で彼女は太刀を振るう。
かつての味方に。
ただ、願いを叶える為に。
私はその直向きさに惹かれたのだ。
何者にも屈さぬ、その力強い意志の力に。