あなたは私を知らなくても
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もういない人を、想い続けるのはとても辛い。
でも、それは運命を上書くことを望んだ私への罰。
受けて然るべき報いなのだ。
私はそれだけのことをしているのだから。
そしてきっと、九郎さんを好きになることが出来ないのも──
九郎さんを好きになれば、私はきっと楽になれる。
ほんの少しであったとしても、自分の罪を、痛みを忘れることが出来る。
だからこそ、見えない何かが私の邪魔をする。
自分の我が儘で世界を無茶苦茶にしておいて、自分だけが幸せを掴むなんて出来ない。
私が私を許せない。
私はきっと、もう、自分の幸せなんて願っちゃいけないんだ。
みんなが幸せになれば、その時にやっと私は許されるんだから。
「お前のことだ、一人で抱え込むなと言ってもどうせ聞かないんだろう?それならせめて、俺と二人の時くらいは眉間の皺を取ってはくれないか?」