あの遠き海へ願う
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ヒノエの隣には、同じように困った表情を浮かべる朔もいる。
彼女も望美と同じようにヒノエの誘いを断ることが出来なかったんだろう。
ヒノエは口が巧い。
言葉巧みに導いて、最終的には自分の思うように相手を動かしてしまう。
熊野の神職よりも、もっとお似合いの職業があるように思えて仕方がない。
でも、私もそんな彼の言葉や行動に絆されてしまったのだから、どうしようもない。
元の世界にいた時には、ヒノエのような人は苦手な部類の人間だった。
でも何故かそういう人達に声をかけられてしまうことの多い私を、いつも将臣が守ってくれてたっけな。
私に悪い虫がつかないように、って。
でも、今は将臣は傍にはいない。
彼は平家にいるのだ。
私のことなどに構っている暇など無いくらいに大変なのだ。
それに、もしもここに将臣がいてくれたとしても、守ってもらう必要はない。
だって、私はヒノエのことが好きなんだから──