人ならざるものであっても
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確かめないと
不安でたまらなくなる
確信を得て初めて
ほっと胸を撫で下ろす
君があまりに綺麗だから
私はいつも怖くなるんだ──
《微かな呼吸音》
私達の世界に向かった荼吉尼天を追い掛けて、私は元の世界へと帰って来た。
こんな形で戻ってくることになるなんて思いもしなかった。
もしかしたらもう二度と元の世界には戻れないかも知れないと考えていたくらいだから。
だから、嬉しいと同時に不安にもなった。
敦盛くんのことが。
彼が怨霊であるということを知っているのは、仲間の中でもごく僅かだ。
わざわざみんなに話しておくべき内容でもないかと判断したからだ。
敦盛くんは望美を守る八葉。
理由なんて、それだけで十分だ。
それ以上のことなんて必要ないし、関係ない。
少なくとも私はそう思うのだ。
そして私の何よりの不安の種。
それはこの世界に来ることによって、敦盛くんの存在が消えてしまわないか、ということ。