あなたは私の世界の中心
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それなら俺も一緒に──」
「譲は望美を守りなさい」
「でも──」
「譲は白龍の神子を守る八葉でしょう。守るべきは私じゃない」
「それでも、俺は、貴女を守りたいんだ!」
女としては素直に嬉しい。
好きな人からこんなにも想われていること。
こんな世界でなかったら。
譲が星の一族の能力を開花させていなかったら。
不吉な夢を見たりしなければ。
私だってこんなことを言いだしたりはしない。
ずっと、今までどおりに譲の傍にいたいと思ってる。
でも、全てが複雑に絡み合って一つの結末を迎えようとしている。
しかもそれは譲の望まぬもので。
同時に私も望まぬものだから。
それなら変えるしかない、抗うしかないのだ。
そして一番手っ取り早いのが、私自身の立ち位置を変えることだと思うのだ。
譲の夢見の力は当たる。
その現場を私は以前に他の運命で既に経験している。
その時は望美の死であったけれど、まさかそれが自分にも降り掛かるとは思いもしなかった。