あなたは私の世界の中心
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あなたに会いたくて
あなたを独り占めにしたくて
それがどれだけ
醜い感情なのかも分かってる
それでも俺はやっぱり
あなたの傍に居たいんだ──
《それは単なる言い訳で》
ピンポーン──
指定の時間通りに有川家のチャイムが鳴らされる。
定刻きっかり、というのがなんとも彼女らしい。
俺は彼女──奏多先輩を出迎えるために、ソファーから腰を上げた。
玄関へと向かえば、既に扉は兄さんの手によって開けられていた。
兄さん越しに奏多先輩の姿が見えた。
どうやらちょうど起きてきて玄関の近くを通りかかった時にチャイムがなったらしい。
それでなければ、リビングにいた俺よりも先に玄関を開けられるはずがない。
「どうしたんだよ、奏多。こんな朝っぱらから」
「朝っぱらじゃありません。もうとっくにお昼過ぎてるんだけど」
「ん?ああ、そうなのか?」