何よりも優先すべきは
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望美や私のために時空を越え、幾度となく運命を繰り返す。
その度に彼は傷付いて。
それを誰に話すこともせず、自分の内側に溜め込んで。
そしてまた繰り返す。
自分自身のためにも、彼のためにも。
今度こそ、終わりにしなければ。
全ての悲しみに集結を──
ぼーっとなんてしていられない。
立ち止まってなんていられないんだ。
桜の花がすぐに散ってしまったように。
そしてその後に今、すぐに青葉が煌めいているように。
時間は待ってはくれない。
望む運命のためにも、今出来ることをしなくては。
「私は、変わりませんよ。心配しないでください」
笑顔で、告げる。
嘘偽りなく。
私はもう、変わらない。
私はもう変わってしまったんだから。
「奏多…変わることを怖れてはならない。しかし、自分という存在を軽くみてもいけない」
「それは…分かっているつもりです」
「分かっているのであれば良い。お前の優しい笑顔に救われている者がいることも忘れるな」