何よりも優先すべきは
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ねぇ、私はいつも
あなたからもらうばかりで
何かを返すことが
出来ているでしょうか
だから今日という
特別な日くらいは
あなたに心からのお返しを──
《日頃の疲れを癒やして》
「出来たー!」
そう大声を上げたのは、白龍の神子様。
相変わらず望美は元気いっぱいだ。
出来たものは、無花果のタルト。
今日はリズ先生の誕生日。
日頃お世話になっているリズ先生のために、私と望美で作ることにしたのだ。
リズ先生にプレゼントを渡したい気持ちは山々あるけれど、何を渡したらいいのか皆目検討もつかなかった。
情けない話ではあるけれど、何を贈れば喜んでくれるのか分からなかった。
いや、正確にはリズ先生は何を贈ったとしても、きっと喜んでくれるに違いない。
問題は、本当にそれがリズ先生が本当に嬉しいものなのかが分からない、という点なのだ。
リズ先生と出会ってから、それなりに時間が経ったし、いろんな出来事もあった。
でも、未だに私はリズ先生のことを理解出来ていないんじゃないかと不安になるのだ。