あなたは私の世界の中心
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「譲とこうして一緒にいられるのが嬉しいから。私もこの大切な時間を守りたいから。だから、お願い。分かって欲しいの」
「…分かりました」
懇願すれば、譲は折れてくれた。
私が一度決めたら曲げない性格であることを分かっているんだろう。
表情は納得していないようだけれど。
「そのかわり、少しでも辛くなったらすぐ俺に相談してくださいね」
「譲…」
「止めはしません。でも、心配くらいはさせてください」
「うん…!ありがとう、譲!」
もしもこの場所に将臣がいたら、譲のことを私に対して甘いとか言うのかも知れない。
それでも私と譲はきっと、今ぐらいがバランスが取れていてちょうどいいのだと思う。
「またもう少ししたらお花の種、植えるって言ってたよね?今度はお手伝いしてもいいい?」
「ええ、構いませんよ。手伝っていただけると助かります」
「ふふ、また楽しみが一つ増えた」
「奏多先輩は本当に変わりませんね」
「ん?何か言った?」
「いえ、何でも」
こんな日々がずっとずっと
続いていけばいいのに
この願いがとても儚いものだと
思い知るまで、あと少し
より強く君を守りたいと思うまで
あともう少し──
《終》