あなたは私の世界の中心
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何だかお姉ちゃんみたいな口調になってしまった。
言い終わってから気付けば、譲も少しばかり苦々しい表情をしていた。
「やっぱり奏多先輩にとって、俺は“弟”なんですね」
「そういうわけじゃないよ…!今のはちょっと言い方が悪かったかな…」
譲のことが好きで、譲のことをこんなにも想っているのにこの想いを口にする勇気がまだどうしても出ない。
この心地良い関係を壊してしまうかも知れないのがたまらなく怖い。
停滞を望むなんて馬鹿げてるとは思う。
でも、望まずにはいられないくらいに、私は今幸せなのだ。
不謹慎かも知れないけれど、この世界に来ることが出来て、少し嬉しいとさえ思ってしまう。
だって元の世界に居る時とは比べ物にならないほど、譲と共にいられる時間が増えた。
今だってそうだし、京邸で寝食を共にすることが出来ているのだから。
元の世界では学年が違うせいで子供の頃に比べると、かなり距離が広がってしまっていたから。