あなたは私の世界の中心
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譲はきっと男だから私を守ろうとしてくれているんだろう。
そういうのは嬉しい。
好意を寄せている相手だからこそ余計に。
もしも元の世界で同じ言葉を言われたなら、私は素直に従ったかも知れない。
でも今は置かれている状況が状況だ。
私だけが何もしないで守られていていい、なんてそんなことが許されるはずがないし、そんなことは私自身が許せないのだ。
望美が剣を取ることを選んだように、私もまた戦うことを決めたのだ。
みんなで元の世界に戻れるように。
誰も怪我をしたりしないように。
少しくらい無茶をしないと、とてもじゃないけれど九郎さんに認めてもらえない。
きっと譲は男手だから、源氏の軍が兵士と戦うことになれば駆り出されるだろう。
その時が来てしまった時に、黙って見送るなんて嫌だ。
待つことしか出来ないなんて、そんなの辛すぎる。
「私だけ何もしないなんて、絶対に嫌なの。みんなの無事は私が守るの。譲のことも、ちゃんと私が守るの」