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奏多先輩も何かを育ててみたらどうですか。
俺に付き合わせてばかりなのも申し訳ないですし。
譲にそう言われて、私は比較的世話の簡単な朝顔を育ててみることにした。
朝顔なら小学生の時にも授業の一環として育てたことがあったから、私にでも育てられるのではないか、と考えたのだ。
私の考え方は間違っていなかったようで、特に手をかけた訳ではないけれど朝顔はすくすくと成長していた。
今はぐんぐんと伸び始めた蔓を棒に巻き付けて、蕾が大きくなっているのを見守っている状況だった。
「蕾、結構膨らんできましたね。もう二、三日もすれば花が咲くかも知れませんね」
「本当?すごく楽しみ」
元の世界では一口に朝顔と言っても様々な種類があって、花の色も様々だった。
だけどそれは品種改良を重ねた結果も一因としてあるわけだから、この世界では一体どんな色の花が咲くのか、とても興味があった。
自然がまだ豊かに残るこの時代だ。
美しい花を咲かせてくれることだけは間違いないだろう。