あなたは私の世界の中心
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あなたはいつだって一人で抱え込もうとする
あなたはなんだって一人で解決しようとする
心配かけてないつもりなんでしょうが
そんなこと
あるわけないじゃないですか
俺はあなたの隣にいたい
あなたに全てを打ち明けてもらえるような
そんな存在に
俺はなりたいんです──
《吐けない弱音》
京に来てから、奏多先輩は変わってしまった。
元からそんなにテンション高く話したり、笑ったりするような人ではなかった。
それでも今の奏多先輩は異常だ、と言っても過言ではないかも知れない。
俺が話しかけても、春日先輩が話しかけても悲しそうに微笑を浮かべるだけだ。
特に兄さんとリズ先生に対する態度はあからさまにひどい。
兄さんと奏多先輩は子供の時からとても仲が良かった。
嫉妬せずにはいられないくらいに。
それが今京で再会してからというもの、奏多先輩の方が一方的に避けていた。
兄さんもお手上げだと俺に愚痴を零してきた。
俺に言われても困るんだけどな。
リズ先生に関しても同じだ。
会って間もない筈なのに、奏多先輩がリズ先生を見つめる空ろな瞳は、まるで知己を見ているかのようだった。