縮まらない二人の距離関係
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重衡殿や、経正殿も、勿論お優しい。
でも、彼らの優しさと、将臣殿の優しさはまた異なるものなのだ。
うまく言葉で表現することは出来ないけれど、直感でそう思う。
「畏まりました」
「ついでに,もう一つお願いしてもいいか?」
「?私にできることでございましたら」
そう返せば、将臣殿はまた笑う。
射抜くような視線から、目を離せなくなる。
鮮やかな青の瞳は、海のようだといつも思う。
空の青ではなく、海の青。
太陽を反射してきらきらと輝いたり、時折深海のように深い色を見せたりもする。
幼い頃に何度かお会いした重盛殿も、確かに良く似た色彩を持ってはいたけれど、将臣殿の方が幾分か彩度が高いように感じる。
将臣殿は重盛殿と重ねられていることをどのように感じているのだろう。
私には特に何も話してはくださらないけれど、もしかしたら何とも思っていないのだろうか。
だから元の世界の幼馴染みと私を重ねることに対しても、特に何の感情も持っていないのだろうか。
それなら、私も割り切るべきなのだろうか。
時子様が仰るように、私が本当に将臣殿の支えになっているのであれば、平家の為にもより彼の力となるべきなのではないだろうか。
自分の気持ちは、心の奥底に封印して。