優しすぎた世界
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私は髪飾りをぎゅっと握り締めた。
その指の間からも光は溢れんばかりにまぶしい光を放っている。
その時だった。
優しい、懐かしい声がした。
それは私の中にずっとあった声。
京の神。
『叶えましょう。それが私の神子の望みであるのなら』
「応龍?!」
私が言うよりも早く天真くんがそう口にしていた。
確かにこの声は応龍のものだった。
背中に翼を持つ中性的な龍神人。
私を京に召喚したもの。
『この髪飾りは、この中に宿った思いはあなたのもの』
応龍は穏やかにそう言うが、私は今ひとつ状況を飲み込めていない。
ただひとつ分かったのは、応龍がこの髪飾りを消したりはしないという事だった。
『神子、あなた達はこの世界に何を望む?』
「私たちの願いを叶えてくれるの?」
『あなたがそれを望むのならば。あなたの願いが時空を越え、私達の京に届くのならば』