優しすぎた世界
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詩紋くんは折角イノリくんや他の女房さんとも仲良くなれたのに、そのとたんにお別れになってしまった。
そして白龍の神子のあかねは京で出会った誰よりも大切な人、鷹通さんとの永遠の別れ。
私はお兄ちゃんのように慕っていた頼久さんとの別れ。
私たちの運命が重なることはもう二度とないのだ。
どれだけ会いたいと願っても、私たちは違う時空の流れの中に生きているから出会うことはない。
すべては必然であり、たった一つの偶然でもあったのだ。
私やあかねが、ランが神子でなかったなら。
天真くんや詩紋くんが八葉ではなかったら。
頼久さん、鷹通さんたちがあの時代のあの場所にいなかったなら。
アクラムたちが鬼の一族でなかったなら。
私はありえもしないことを考えて自分でも馬鹿らしく思ってしまった。
私たちの物語は終わりを告げたのだ。
もはや龍神の神子でなくなった私たちがあの遠い異世界のためにしてあげられることは何一つとしてない。