何よりも優先すべきは
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そんなこんなで、今私は一人だけお勉強中。
望美は私と将臣の勧めで料理教室に通いだして私の勉強には付き合ってくれないし、将臣が付き合ってくれる可能性なんて皆無。
逆に付き合ってくれたほうがびっくりするよ。
あとで何させられるか考えただけで恐ろしい。
私は幼馴染で唯一私の受験を応援してくれている譲が置いていってくれた蜂蜜プリンを一口食べる。
甘い香りが口の中いっぱいに広がって、肩の力が抜けていくのを感じる。
疲れた時には甘いもの、って聞くけど、あれって本当だったんだ。
この蜂蜜プリンのお礼に、また譲の弓道の練習試合の時に何か差し入れを作っていってあげようかな。
もちろん、合格が決まってからだけど。
私は窓の外を見た。
雪は降っていないけど、窓に結露が出来ている。
外は余程寒いらしい。
そういえば、私は最近出かけた記憶がない。
勉強三昧で、いつも家着ばかりだから、おしゃれした記憶がない。
学校には制服で行くわけだし。
私は椅子から立ち上がった。
伸びをして、軽くストレッチもする。
体が固まってしまっていたのか、ベキベキとすごい音がした。
「おなか減ったー!!」
譲には悪いけれど、蜂蜜プリンではそうそうお腹は満たされない。
それどころか、プリンを口にしてしまったことによって、さらに食欲が涌いてきてしまった。
でも私の家の冷蔵庫にはろくな物が入っていない。
基本的に作るときに食べる分だけ買いに行く人間なもので、買い置きというものがほとんどない。
それでももしかしたら何かあるかもしれないと重い、私はキッチンへ向かうことにした。