何よりも優先すべきは
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あれからもう一年もの時間が過ぎようとしている
長いような
短いような
うん、私にはよく分からない
でも、それでも
私のそばにあなたがいてくれるから
だから今の私にこれ以上の望みなんてないんだ
《温もりの残るコート》
私は今、大学進学に向けての猛勉強中だ。
センター入試までもう時間があまりない。
追い込みをかけるには今しかなかった。
将臣も望美も進学することが決まってる。
……でも勉強をしなくちゃいけないのは私だけ。
不公平だけど、私だけ。
将臣はAO入試で某有名大学に進学を決めている。
あー…でも将臣がちょっと本気出して勉強したら普通に一般入試でも合格できたような気がしないでもないけどな。
でもとにかく将臣は今一人暮らしに向けてアルバイトで資金調達の真っ最中だ。
学校にもあまり顔出さないくらいだからな。
友達が心配してたけど…ま、元気は元気だな。
譲がいない時にうちの家までご飯たかりに来るくらいだし、なんせ家が隣なものだから、会いたくないときに限って遭遇したりするから。
私が寝癖のままで新聞を取りに外に出たときとかね。
で、望美はというと、指定校推薦でもう大学は決めちゃってる。
面接と簡単な論文だけだって言ってたかな。
私もつい何ヶ月か前は望美の面接の練習に付き合わされたよ。
指定校推薦なんだから、よほどのヘマしない限り落ちるわけないのにさ。