神と人の綾なす物語
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「風早さん!!」
勢いよく扉を開けると、風早さんとカリガネさんが何かを作っていた。
この二人は男の人なのに、驚くほど料理が上手い。
私なんて足元にも及ばないほどだ。
私が突然入ってくるものだから、風早さんの手もカリガネさんの手も止まってしまっていた。
「おや?紗綾じゃないですか。一体どうしたんですか?」
風早さんは料理──ケーキを作っているようだ──をカリガネさんに任せて、手を洗うと私に近付いた。
カリガネさんはこの世界にないケーキの作り方を、既に風早さんに聞いてマスターしたのか、てきぱきと作業を続け始めた。
慣れた手つきが何だか恰好いい。
「あのっ!!風早さん、お誕生日おめでとうございます!!千尋ちゃんから、今日が風早さんのお誕生日だって聞いて──あ!!」
勢いのままに其処まで言って、私は漸く自分の犯した重大な失態に気付いた。
私はなんて馬鹿なんだろうか。
あまりの馬鹿さ加減に情けなくて悲しくなってくる。