神と人の綾なす物語
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知り合ってからの時間は短くて
知らない事も多いけれど
それでも私は感謝します
この世界であなたに会えた事
そして何より
あなたが生まれてくれた事──
《あなたを想って》
「あれ?紗綾ちゃん知らなかったの?」
天鳥船の一室。
飛びっきりの可愛い顔に、きらきらの金髪を持つ女の子。
この世界で唯一の女友達の千尋ちゃんは、青い瞳を少しばかり見開き驚きを隠せないようだった。
でも、本当に驚いたのは私の方だ。
今日が、風早さんの誕生日だったなんて。
「私てっきり知ってると思ってた…それか那岐か柊辺りに聞いて」
「ううん。風早さんはそんな話してくれないし、那岐や柊から聞いた事なかったし…」
「そっか…ごめんね。内緒にしていた訳じゃなかったんだけど」
表情を曇らせる千尋ちゃんに、私はぶんぶんと左右に大きく首を振る。
そんな顔、しないで。
知らなかったのは、私が悪いんだもの。
どんな事でも、あの人のことを知ろうとしなかった私がいけなかったんだ。