神と人の綾なす物語
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健やかな光の下で
舞い唄うは天使ではない
痛みを知り
悲しみを知り
穢れを知り
その上で紡ぐ言の葉は
何よりも美しく
蒼穹の宙(ソラ)へ
漆黒の闇へ羽ばたくから──
《天使の歌声》
無意識に君の姿を探す。
強がりな君が、また独りで泣いているのではないか。
不安で不安で仕方がないから。
独りで泣かないで。
独りで抱え込まないで。
素直に言葉に出来ないのは。
それは自分自身の弱さだ。
紗綾。
同じ師の元で学び、同じ王を戴く少女。
美しく。
気高く。
そして潔く。
男の目から見ても紗綾の姿は、尊敬に値するものだった。
誰からも愛され、そして彼女自身も誰に対しても分け隔てなく接する。
皆に対して平等に。
それならば、彼女の“特別”は一体何処にあるのだろうか。
彼女が心安らぎ、全てを許せるものは何処にあるのだろう。
自分では其れには成れない───