神と人の綾なす物語
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僕達、どうして出逢ったんだろう
出逢わなければ
こんなにも傷付くことはなかった
そのかわりに
こんなにも愛しいと
思うこともなかった
いつの日にか
別れる日がきたとしても
僕はきっと、後悔しないだろう──
《側に居るのに》
紗綾の唇が滑らかに動く。
そしてとある人物の名を紡ぐ。
それは勿論、悲しいけれど僕の名前じゃない。
赤い唇が紡ぐのは。
透き通る声が奏でるは、残酷な呪文。
「風早っ!!」
彼女の声に応じ、振り返る一人の男。
淡い蒼をした髪に、黄金の瞳を持つ人物。
中つ国の二ノ姫である千尋の従者であり、四道将軍である岩長姫の弟子。
そして僕達の自称“保護者”でもある風早。
風早は、紗綾と僕の姿を認めると朗らかな笑顔を見せる。
僕の気持ちを知っていてなお、彼は相変わらず紗綾の側にいる。
そんな風早に、僕はどうしても苛立ちが隠せなくなる。