神と人の綾なす物語
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「私の歩む道には、誰も居やしないわ。忍人、君も。千尋も、那岐も、風早も柊も…誰も巻き込むつもりはないの」
正直な意見。
全くの装飾を加えず。
何度質問されたとしても、私はこの答えしか返さないだろう。
正確には、返せない。
だって私はそれ以外の答えは持ち得ないから。
それ以上も、それ以下もない。
私は眉根を寄せる。
自分で紡ぎ出した答えの筈なのに、どうしてか虚無感ばかりが胸を支配する。
「紗綾…君は、それでいいのか?」
「……」
「君が出した答えは、今聞いた。でも、俺は納得出来ない。君は何故、いつも独りになりたがる…?」
それは、君も同じでしょうに。
独りでも、戦い抜こうとする。
君と、私は、とてもよく似ているから。
私はぐっと拳を握り締める。
自分の中に溜め続けていた、憤りを吐き出す。
忍人を前にして、ぶちまける。
「私だって…!!私だって、本当は一人なんて嫌だよ!!でも、目の前で、大切な人を喪うのは、もう堪えられないんだよ…」