語り(既出)

【語り・新アニ23+24話・テランの湖でのダイとポップのすれ違いと、その後のやり取りについて】

2024/09/04 23:50
 テランで竜の騎士の伝説を聞いた時、ポップもレオナも、ダイが不安定になってることは察していても、その主な理由は、自分が人間じゃないかもという不安や、ベンガーナの人々の反応へのショックとか、そういう事だと思ってたんじゃないかなって思うんですよね…。

そして

「人間はおれが人間じゃないと仲良くしてくれないんだよね」

と言うダイに対して、実際にベンガーナの人々の反応を目の当たりにしてしまっているわけだから、ポップもレオナも否定はしてあげられない。
 だからこそ、下手な慰めを口にするわけにもいかず、気遣わしげな視線を向けるくらいしかできなかったんだろうなとか思うと、ホント辛い…😢

 だけど、ダイの本音は「人間に」というよりも「ポップやレオナに嫌われたくない」の方が比重がずっと大きくて、様子がおかしかったのも、それが理由だったんですよね…。

 なのにダイは湖に飛び込む寸前までそれを口にしてくれないし、背を向けたまま、言い終わると同時に飛び込んじゃう…😢だから水辺のポップの魂の叫びを聞き逃してしまう……😭

 あとちょっとでもダイが飛び込むのが遅ければ、もしくは道中でポップに本音を伝えられていたら、ここの悲しいすれ違いは起こらなかったかもしれないのに…😭😭😭

 でも、ダイが本音を言えなかったのも分かるなあ、って思うんです…。
 キルバーンから突然突きつけられた、自分が人間ではないかもしれない可能性。
 否定したくとも、ダイは自分の出生を証明できるものが何も無く、自分が何者なのかは自分でも分からない。
 だけど、紋章発動中の自分の強さが人間離れしていることは事実って………そりゃあさー!こんなのさー!!不安だよねえええ!そりゃ不安だよおお!!ダイ、まだ12歳よ!?😭😭😭

 竜の騎士が何者なのか、ダイは本当に竜の騎士なのかも分かっていない状態で、不確定要素も多いし、もしかしたら人間じゃないかもしれないという不安は杞憂かもしれない。
 だけど、もし本当に人間じゃなかったらどうしよう、ポップやレオナにもベンガーナの街の人々みたいな反応をされてしまったら…とか、そんな風に思い詰めてしまうのも仕方ない…仕方ないよね…😢
 言えないよな、うん、言えないよね…あー、ベンガーナからテランまで、ずっと不安で仕方なかったろうなあ…😢それでも思わずポップの手を振り払ってしまったことをすぐに謝れるとか、いい子にも程が…うう、まだたったの12歳なのに…😭

 この先何度でも書くと思うんですけど、大人になってから見る&読むと、アバンの使徒たちの年齢設定がグサグサ刺さりまくるんですよね…中でもダイはホントに……

12歳って!12歳ってえぇぇぇーー!!😭😭

 そして水辺のポップの叫びが、本当に凄かった……😭

「くだらないこと気にしやがって」
「おれは例えお前の正体がモンスターだろうと構わねえさ」
「そんなの関係ねえ」

 こんなことを本音で言えてしまうポップ…君は…君は本当に凄いよ……😭
 でも、これがそのままポップの本音だからこそ、逆にダイが本当に不安に思っていることを、ダイが湖に飛び込む寸前のセリフを聞くまで見抜けなかったんだろうな、なんて思ってしまうんです。

 ポップからしてみたら、ダイの「人間はおれが人間じゃないと…」というセリフでの「人間」という大きなくくりの中に自分も含まれてるなんて、きっと思ってもみなかったんだと思うんですよね…。つらい…つらいよ…😭😭

 しかしほんと、演出や音楽や豊永さんの演技も相まって、メルルが心を動かされるのも当然だよな、っていう、説得力が凄かった……

 崩れ落ちるように両膝を地面につくポップ、震える手で地面を何度も殴りつける姿、痛々しい音に込められたやるせなさ、そこに交じる嗚咽、小刻みに震える肩………凄かった、ただただ凄かった……

 …あのさ?ねえ、ちょっとダイ、戻ってきてポップを抱きしめてあげてくれない…??むしろポップの方がダイに抱きつきたいかもしれないね……いや、うん、そんなの無理なのは分かってるんだけどさ……あんまりにも切なくて、つい現実逃避を……😭

 そしてダイがやはり自分は人間ではなかったという事実に打ちのめされている時にパパ襲来、人間への不信感を煽られるわけですよね…本当にシナリオに隙がない…凄い……😫

 湖の神殿から打ち上げられ、地面に叩きつけられたダイの元に、何度もダイの名前を呼びながら駆け寄って助け起こすポップの必死さ素晴らしかったな……🥺身長差と体格差に思わず萌えてしまって本当にごめんなさい……

 人間はお前を恐れ、疎み、迫害を始めるだろう、とバランに言われ、ベンガーナでの出来事が脳裏をよぎり、咄嗟に反論できないダイ…悲しい…😢

 そんな時にポップは、傷ついたダイを庇うように前に立ち、魔王軍の超竜軍団長であり、ダイを追い詰めるほどの強者であるバランへと杖を構えて真っ直ぐ向き合って、ダイはおれたちの仲間だ、たとえ正体がなんであろうと迫害なんかするものか、人間を滅ぼすために手を貸すなんてダイが死んでもそんなことするか、って、力強く言い切ってくれるんですよね…ああー…😭😭

 そりゃあポップを見つめるダイの瞳も潤んじゃうよね……ごめんよダイ、ここで君がポップに向ける顔、原作でもアニメでも滅茶苦茶可愛くて凄く好きなんだ…本当にごめんよ……でも何度見ても可愛くてときめく……ごめん……🥺

 はあー…!臆病だけど優しくて頼れる親友が、こんなにも自分を真っ直ぐに信じてこんなふうに言ってくれたらさーー!!そりゃ迷いも断ち切れるってもんだよねぇぇぇーー!!

 こんなさー!!突然突きつけられた小さな背に負うには重たすぎる事実を受け止めきれずに揺らぐ年下の親友なんてさー!!支えてあげたいし守ってあげたくなるよねぇぇぇーーー!!!

 あーー尊いーー!!!だからこその今後の展開が……つらーーーーーい!!!😭😭😭

 ダイ大、考えれば考えるほど沼る…そして種崎さんと豊永さんはもちろんの事、脇役含め全員の演技が真に迫っていて、だからこそ辛さが倍増…😢本当に凄い……凄い以外言えない………凄い……………

(初出 2021-04-26)

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