語り(既出)
【バレンタインミニ小話的な会話文】(左右不定仲良しダくん&ポプ+レオナ)
2024/09/05 20:052022年2月13日にチョコポストで配布したチョコに関する会話文です。
ダ&ポ「「チョコレート?」」
ダ「なんだい、それ?」
レオナ「食べ物よ」
ポ「食いもんの名前なのか。おれも初めて聞いたな」
レオナ「パプニカ王家の所有物を収めている倉庫の大掃除をしていたら、古い文献が出てきたの。その文献によれば、チョコレートは栄養豊富で、少しの量でも疲労回復の効果を期待できる上に、美味しくて、温度にさえ気をつければ携帯食にもなるっていう、いい事尽くしの食べ物らしいわ」
ポ「……へえ。いい事尽くし、ねえ……」
ダ「へえー!すっげえや!おれ、食べてみたいな!ポップもだろ?」
ポ「まあ、おれも気にはなるけどよ…なーんか引っ掛かんだよなあ」
ダ「え、なにが?」
ポ「古い文献に載ってた、っつーことは、チョコレートが発見されたのは昔なわけだ。なのに、今は普及してない。いい事尽くしってことなら、それはおかしいだろ。ってえことは、だ。多分、なんか原因があんだよ。材料が手に入りにくいだとか、作んのが難しいだとかな」
レ「あら、原材料は比較的入手しやすいのよ?暖かい地方の森に自生しているんですって。なんと、デルムリン島にもあるらしいわ!」
ダ「えっ、そうなの!?それなら、ルーラで行けばすぐだね!」
ポ「…いや、デルムリン島に行ったことがあってルーラ使えんの、おれらくらいじゃねえか…おい姫さんよ、まさかとは思うけどよ、おれらにデルムリン島まで飛んで、森ン中探してその原材料を採ってこい、とでも言うつもりか…?」
レ「さっすがポップ君!察しが良くて話が早いわ!それじゃ、よろしくね♪」
ポ「待て待て待て!引き受けるなんて一言も言ってねえぞ!?」
ダ「いいじゃん、一緒に行こうよポップ。おれ、久しぶりにじいちゃんにも会いたいし」
ポ「う………ま、まあ、ダイがそう言うんなら…付き合ってやってもいいけどよ……」
ダ「やったあ!ありがとう、ポップ!」
ポ「おう。…んで、何を採ってくりゃあいいんだ?」
レ「この文献の、ここに詳しく書いてあるわ」
ポ「えーと、なになに…?カカオ豆、ねえ…なるほど、植物の種なのか。栄養豊富っつーのは、その辺に理由がありそうだな……………んん??」
ダ「…?ポップ、どうしたんだ?」
ポ「………姫さんよ」
レ「なにかしら?」
ポ「なにかしら?じゃ、ねえよ!これ!ここ!作り方!!すっげえ大変じゃねえか!!」
レ「んー、まあ、時間はかかるみたいねえ」
ダ「ポップ、なんて書いてあるんだ?」
ポ「カカオ豆を洗って、水気を取って、焦げないように焙煎して、薄皮を剥いて、すり潰して、湯煎しながら混ぜて、砂糖をいれて練ったあと、型に入れて冷やし固める、って書いてあんだけどよ」
ダ「うわ、確かに大変そうだね…でも、おれも手伝うし、一緒に頑張ろうよ、ポップ!」(太陽スマイル)
ポ「……おい、姫さん。このキラッキラの眩しい笑顔見て、罪悪感とか感じねえの?」
レ「………今まさに打ちのめされてるわ……」
ダ「え?なに?どうしたんだよ、ふたりとも」
ポ「あんな、ダイ。カカオ豆をすり潰したり、練り混ぜる作業がな?何時間もかかるみてえなんだよ」
ダ「えっ」
レ「そうなのよ…この文献によれば、何人もの人々が交代で、6時間以上も作業していたらしいわ」
ダ「ろ、6時間!?」
ポ「そりゃあ普及しねえわけだよなあ。手間と労力が半端ねえもんよ」
ダ「……ポップ。ポップの魔法で、なんとかならないかなあ…?」
ポ「………うーん……バギ系を応用すりゃあ、できなくはねえかもしれねえが……いや、やっぱダメだ。何時間も弱い出力で呪文使い続けなきゃなんねえし、集中力がもたねえよ」
ダ「………そっかあ」
ポ「っつーわけで、おれはパス。んな非効率なことに時間かけるくれえなら、修行してた方がずっといいぜ」
レ「まあ、そうよね…残念だわ…食べてみたかったのに」
ダ「……じゃあ、デルムリン島にも行かないんだね……」(しょぼん)
ポ&レ「「!!」」
ポ「いや、行こう。今すぐ行こう。たまには里帰りして、じいさんに顔見せて安心させてやろうぜ!」(ダくんの肩を両手でガシッと掴みつつ)
レ「そうよ!行ってらっしゃい!ブラスさんもダイ君を待ってるわ!!」(拳をギュッと握りつつ)
ダ「い、いいの…??」
ポ「いいに決まってんだろ!?」
レ「いいに決まってるでしょ!?」
ダ「……へへ。ありがとう、ポップ、レオナ!」
ポ&レ((守りたい、この笑顔…!!))
後日、バダックさんがチョコレート製造用の器具を開発してくれたので、皆で作って仲良く美味しく食べました。
〜めでたしめでたし〜
※『デルムリン島産カカオ豆の使徒ズ手作りチョコ』をバレンタインポストで配りました。貰ってくださった皆様、チョコ贈って下さった皆様、ありがとうございました🙏
(初出 2022-02-13)
ダ&ポ「「チョコレート?」」
ダ「なんだい、それ?」
レオナ「食べ物よ」
ポ「食いもんの名前なのか。おれも初めて聞いたな」
レオナ「パプニカ王家の所有物を収めている倉庫の大掃除をしていたら、古い文献が出てきたの。その文献によれば、チョコレートは栄養豊富で、少しの量でも疲労回復の効果を期待できる上に、美味しくて、温度にさえ気をつければ携帯食にもなるっていう、いい事尽くしの食べ物らしいわ」
ポ「……へえ。いい事尽くし、ねえ……」
ダ「へえー!すっげえや!おれ、食べてみたいな!ポップもだろ?」
ポ「まあ、おれも気にはなるけどよ…なーんか引っ掛かんだよなあ」
ダ「え、なにが?」
ポ「古い文献に載ってた、っつーことは、チョコレートが発見されたのは昔なわけだ。なのに、今は普及してない。いい事尽くしってことなら、それはおかしいだろ。ってえことは、だ。多分、なんか原因があんだよ。材料が手に入りにくいだとか、作んのが難しいだとかな」
レ「あら、原材料は比較的入手しやすいのよ?暖かい地方の森に自生しているんですって。なんと、デルムリン島にもあるらしいわ!」
ダ「えっ、そうなの!?それなら、ルーラで行けばすぐだね!」
ポ「…いや、デルムリン島に行ったことがあってルーラ使えんの、おれらくらいじゃねえか…おい姫さんよ、まさかとは思うけどよ、おれらにデルムリン島まで飛んで、森ン中探してその原材料を採ってこい、とでも言うつもりか…?」
レ「さっすがポップ君!察しが良くて話が早いわ!それじゃ、よろしくね♪」
ポ「待て待て待て!引き受けるなんて一言も言ってねえぞ!?」
ダ「いいじゃん、一緒に行こうよポップ。おれ、久しぶりにじいちゃんにも会いたいし」
ポ「う………ま、まあ、ダイがそう言うんなら…付き合ってやってもいいけどよ……」
ダ「やったあ!ありがとう、ポップ!」
ポ「おう。…んで、何を採ってくりゃあいいんだ?」
レ「この文献の、ここに詳しく書いてあるわ」
ポ「えーと、なになに…?カカオ豆、ねえ…なるほど、植物の種なのか。栄養豊富っつーのは、その辺に理由がありそうだな……………んん??」
ダ「…?ポップ、どうしたんだ?」
ポ「………姫さんよ」
レ「なにかしら?」
ポ「なにかしら?じゃ、ねえよ!これ!ここ!作り方!!すっげえ大変じゃねえか!!」
レ「んー、まあ、時間はかかるみたいねえ」
ダ「ポップ、なんて書いてあるんだ?」
ポ「カカオ豆を洗って、水気を取って、焦げないように焙煎して、薄皮を剥いて、すり潰して、湯煎しながら混ぜて、砂糖をいれて練ったあと、型に入れて冷やし固める、って書いてあんだけどよ」
ダ「うわ、確かに大変そうだね…でも、おれも手伝うし、一緒に頑張ろうよ、ポップ!」(太陽スマイル)
ポ「……おい、姫さん。このキラッキラの眩しい笑顔見て、罪悪感とか感じねえの?」
レ「………今まさに打ちのめされてるわ……」
ダ「え?なに?どうしたんだよ、ふたりとも」
ポ「あんな、ダイ。カカオ豆をすり潰したり、練り混ぜる作業がな?何時間もかかるみてえなんだよ」
ダ「えっ」
レ「そうなのよ…この文献によれば、何人もの人々が交代で、6時間以上も作業していたらしいわ」
ダ「ろ、6時間!?」
ポ「そりゃあ普及しねえわけだよなあ。手間と労力が半端ねえもんよ」
ダ「……ポップ。ポップの魔法で、なんとかならないかなあ…?」
ポ「………うーん……バギ系を応用すりゃあ、できなくはねえかもしれねえが……いや、やっぱダメだ。何時間も弱い出力で呪文使い続けなきゃなんねえし、集中力がもたねえよ」
ダ「………そっかあ」
ポ「っつーわけで、おれはパス。んな非効率なことに時間かけるくれえなら、修行してた方がずっといいぜ」
レ「まあ、そうよね…残念だわ…食べてみたかったのに」
ダ「……じゃあ、デルムリン島にも行かないんだね……」(しょぼん)
ポ&レ「「!!」」
ポ「いや、行こう。今すぐ行こう。たまには里帰りして、じいさんに顔見せて安心させてやろうぜ!」(ダくんの肩を両手でガシッと掴みつつ)
レ「そうよ!行ってらっしゃい!ブラスさんもダイ君を待ってるわ!!」(拳をギュッと握りつつ)
ダ「い、いいの…??」
ポ「いいに決まってんだろ!?」
レ「いいに決まってるでしょ!?」
ダ「……へへ。ありがとう、ポップ、レオナ!」
ポ&レ((守りたい、この笑顔…!!))
後日、バダックさんがチョコレート製造用の器具を開発してくれたので、皆で作って仲良く美味しく食べました。
〜めでたしめでたし〜
※『デルムリン島産カカオ豆の使徒ズ手作りチョコ』をバレンタインポストで配りました。貰ってくださった皆様、チョコ贈って下さった皆様、ありがとうございました🙏
(初出 2022-02-13)