異世界から審神者達がやって来ました

《本編》



同じ異世界出身である、男審神者二人と女審神者二人。四人は、外見は人間と差ほど変わらない。しかし恰好はRPGと同じである。
男審神者二人の内、仮にAはニコニコと穏やかに微笑む、四人の中のリーダー格であった。
彼等の世界では【ギルド】という組織があり、彼は【ギルド組織:シャノワール】の【ギルドマスター】であり、指折りの【幻獣師】なのである。こちらでは神獣扱いの【青龍】【玄武】【白虎】【朱雀】【鳳凰】【麒麟】を使役していたのだ。今だに建物よりもでかい【青龍】に睨まれた時の事は、一生忘れられない恐怖である。それと、変わらず穏やかな笑顔で諌めるAの存在も。
次に男審神者Bは、彼の補佐役であり、剣と銃を一体化した【ガンブレード】を使う【戦術師】。幅広く深い知識を使い作戦を指揮する、知識の探求者である。問題は、彼はとても麗しい【存在】を従えていた事だ。余りにも美形過ぎて、交渉人は気を失ったぐらいだ。それは【ダーク・エンパイア】という種族。この種族は先ず雌雄の概念がなく、男性体と女性体、どちらにも為れる。それはまだ良い。問題は食事だ。なんと【血】と【精気】が主食なのだ。こちらに該当すると、(【吸血鬼】+【淫魔】)÷2のような存在であるわけで、一人、彼?の餌食になりましたともさ。お陰で信用されたので、尊い犠牲といえますが。
次に女審神者Aは、【ギルド】では稼ぎ頭であり、主に危険な仕事を請け負う戦闘狂である。【ブレード】の二刀流である彼女のクラスは別名【竜殺し】と呼ばれる、世界に数名しかいないとされる【竜狩人】。結構肌の露出度が高いく、出るとこ出て、引っ込んでいる所は引っ込んでいる、グラビア系スタイルの彼女を見る男性陣の視線は何ともヨコシマなものだ。しかし涎ものな女性だが、近寄るには勇気がいるだろう。何せ彼女の傍には【ビースト】と呼ばれる種族がいるのだから。姿こそ狼のような姿だが、大きさが彼女の胸の辺りまである。必要に応じて姿を変えられるらしいが、基本今のような姿をしているらしい。鋭い眼光、鋭い牙と爪、近寄ったら餌食だレベルであった。
最後に女審神者B。こちらは細めの女性で、スタイルも申し分ない。Aと違い、モデル系という感じだ。そんなBの肩には、長毛種の猫のような【ビースト】を乗せている。やはり、可愛い見た目と裏腹に、獰猛ではある。因みにこのビーストの主食は生肉だ。特に新鮮な、寸前迄生きていたなら尚良し。人間も食糧になるとの事なので、怒らせてはいけない。
Bは自分の背丈以上の【杖】を使用する【治療師】。主に怪我を治療したり病人に薬を調合したりするのが仕事だが、諜報にも力をいれているとの事らしい。だが、ギルドで見たのは家事を一手に引き受ける姿(料理、凄く美味しいです)なので、良くは解らない。しかし、今の姿はそう認識できる姿ではある。分からないものだ。
さて、説明は以上。
四人は促されるままにソファーに座り、政府の高官と話し合いをする。だがそこで、彼等から思わぬ提案がなされたのであった――。





ブラック本丸に行かせろ――と。





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