刀剣乱舞 クロスオーバー

「やったーっ!!」
「主!!」


喜びの余り、互いに抱き着いてぴょんぴょん飛び跳ねている麻衣と、本日の近侍であるにっかり青江。少し離れた所には、宗三左文字と江雪左文字がホッとした表情で互いに微笑み合い、三日月宗近は何時もの様に、可愛らしい孫娘を見守るお爺ちゃんの如く微笑み、歌仙兼定は刀鍛冶の式神達に労いと感謝の礼として和菓子〈おはぎ〉を渡していた。
「大将」
薬研藤四郎が麻衣を呼ぶ。
それに反応した麻衣と青江は、揃って薬研を見た。
薬研の手には、一振りの太刀がある。それは、麻衣と青江の努力の結果であり証である。
その太刀は__。



【数珠丸恒次】



天下五剣の一振り、百時間限定で鍛刀のみで顕現出来る太刀であった__。







政府からのお知らせが届いたその日、麻衣は近侍である宗三と書類を片づけていた。
珍しく過保護四天王が近侍ではないのは、単に遠征にへし切り長谷部と山姥切国広が、薬研が薬草を摘みに五虎退と小夜左文字と近場の山へ、歌仙は新参者である膝丸と髭切の練度上げの為に出陣しているからだ。そうして、書類が書き終え政府に送る為こんのすけを呼ぼうとした時、こんのすけが先に現れたのである。
「審神者様、政府よりご連絡をお持ち致しました!!」
ボンッと音を立てて現れたこんのすけに、麻衣は驚いて身体を仰け反らせた。
「うわっ!?」
「………主、あなたもう少し女の子らしい悲鳴を上げたらどうです?」


「「突っ込むとこソコなの(ですか)?!」」


宗三のあまりな台詞に、同時にツッコミをいれる麻衣とこんのすけであった。





さて、こんのすけが政府から持ってきた連絡とは、新たに鍛刀出来るようになった刀剣男士の情報である。
「じいじみたいに天下五剣なの?」
「はい。その通りで御座います。天下五剣の一振り【数珠丸恒次】と、政府との契約が結ばれまして、先ずは先行実装として百時間限定で鍛刀のみで顕現出来るようになったとの事です。正式に実装されるのは、二・三ヶ月先になる予定です」
「天下五剣ですか………。難民やら狂いやら発生しそうな予感がしますね」
「じいじ難民、凄い確率で居たもんね……。それで、刀派は何処なの?」
「青江派になります」
「ほえ?
青江さんなの?
てことは、霊刀なの?」
「はい」
「………鍛刀出来たら、青江さん、喜んでくれるかな?」
「まあ、同じ刀派なら、青江にとっては【兄】になりますからね」
宗三の言葉に、麻衣は決意を固める。
「こんのすけ、書類出来たから後宜しく。じゃあ、青江さん今日は畑当番だったから、そこに突撃してきま~す!!」
スクッと立ち上がって宣言して早々部屋から飛び出した麻衣。こんのすけの『審神者様~~~~っ!!!』という叫び声と、『淑やかに行動しなさい!!だからお子様なんですよ!!それと、近侍を置いていかない!!!』と叱りながら追い掛けていく宗三。慌ただしくも賑やかで穏やかな日々に、一騒動が起こるのは間もなくであった__。







【数珠丸恒次が来るまで】


近侍一人目、宗三左文字。
一緒に情報を聞いたので、先ずは。

近侍二人目、江雪左文字。
出会った事があると聞いて。 

近侍三人目、三日月宗近。
同じ天下五剣の称号持ちだから。

ここで、鍛刀レシピがALL100だと、師匠の槍焔と審神者友人の日和他よりメールが届く。さにちゃん・審神者コミュニティにも情報が上がる。

最終近侍、にっかり青江。
同じ刀派の為。

最終日、タイムリミット六時間前。
鍛刀成功。富士札残り一枚。





以上、私の実録を元に書いてみました。



【オマケの会話】


「初めまして、審神者の向日葵です。今日から宜しくお願いします。じゅちゅ……ゴホン、数珠丸さん!*'ヮ')」

「クス…、宜しくお願い致します、主(^^)」




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