リクエスト短編
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(ど…どうしよう、これ…。)
–––遡ること数時間前。
『シエル、いいのあげる。』
『へ?な…なにこれ?』
『この辺で有名な変態おじさんから貰ったのよ。まぁパンチ一丁の変人だったけど…効果は抜群よ。』
『変人から貰ったもの飲まないでよ!って…効果って?』
『ふふふ…私も彼氏と一緒に飲んで試してみたの。いい夜だったわ〜♡』
『いい夜って…ま、まさかそれ…!』
『そう!–––媚薬!』
……っていい笑顔で渡されたけど…変なおじさんから貰ったのを普通に飲むアンナちゃんも怖いし…。
いい夜だったって…つまり、その…は、激しい夜だったって…事、だよね…?媚薬って本当に効果あったんだ…。
「何しとるん?」
「––ふぇっ?!ま、真島さん!?いつの間に…!」
「さっき帰ってきたばっかやけど。玄関開けた音気付かへんかった?」
「う、うん…。」
後ろを振り向くと、そこにはいつの間にか真島さんが立っていた。
タキシード姿でポニーテールで髪をまとめている、私の恋人…真島吾朗。
いつ見ても…かっこいい…この人が本当に、私の恋人なんだよね。次の日仕事が休みの時はこうして私の家に泊まりに来てくれる。ポーッと顔を見てると静かに私の前に座った真島さんは、私のおでこにそっとキスをしてきた。静かなリップ音を鳴らした後、ふっと微笑みながら頭も撫でてくる。
「ただいまシエル。」
「お…おかえりなさい、真島さん。」
「今日は確か友達と遊んでたんやろ?楽しかったか?」
「う、うん…。」
「ん?なんやそれ?」
「…はっ!」
真島さんはテーブルの上に置きっぱなしの媚薬の瓶を怪訝そうな顔で眺めている。
「これどないしたん?」
「あ、あの…それは、ね…。」
私は真島さんに全部を話すことにした。反応は–––思った通りだった。
「んな怪しいもん捨ててまえ。」
ですよねー……その一言で終わると思ってました…。
「しっかし…は〜、今日も疲れたぁ…。」
「待ってて、これ捨てるついでに珈琲淹れてくる!」
「おぉすまんの、頼むわ。」
私は媚薬の瓶を持って台所に向かう。
ゴミ箱に瓶を入れようと…した、けど……。
(…媚薬って本当に効果があるのかな。)
……ちょっと、本当にちょっとだけ……。
(ごめんなさい真島さん。)
私は…初めて真島さんに嘘をついた。
自分の珈琲と真島さんの珈琲に–––数滴だけ、媚薬を入れる。こんな数滴で効果が出るとは思えないけど…でも…。
「お待たせしました真島さん、珈琲!」
「おぉおおきに。仕事終わりにはやっぱシエルの珈琲やな。」
「えぇ?普通ビールなんじゃ…。」
「惚れた女が淹れてくれた珈琲やで?それ以上に美味いものなんかあらへんて。」
「っ…。」
そんな風に思ってくれてるのに……すみません、真島さん…媚薬入り珈琲なんか飲ませて…。
真島さんが私の淹れた珈琲をなんの疑いもなく飲み干して、私もつられて一緒に飲み干す。どう…なるかな…。
「……。」
「……。」
……あれ、何も起きない…?真島さんの様子を見る限り変化が起こってるように見えない…。
「あ、あの…真島さん。」
「ん?どないした?」
「えっと…か、体の調子はどう?」
「あ〜今日はめんどい客ばっかで疲れたわ…休暇欲しいわホンマに。」
「そ、そっか…。」
聞きたいのはそういうことじゃないんだけど……やっぱりあんな少しの量じゃ変化ないよね。それに本当に効果があるかわからないし…。
……なんか申し訳なくなってきた…真島さんにちゃんとした珈琲飲ませてあげたい…。
「もう一杯飲む?」
「おぉ、頼むわ。」
「じゃあカップ貰うね。」
「おう。」
私は真島さんからカップを預かろうとしたその時–––ふと、真島さんの指に触れてしまう。その瞬間だった。
「–––!」
–––真島さんの指に触れた瞬間、その指先から熱を帯びて体中に伝わる。
『パリンッ』
「シエル?!どないした?!」
「…はぁっ、はっ…!」
(なに、これ…。)
私を心配してくれる真島さんが肩を掴んでくるけど、そこからもどんどん体中が暑くなってくる。わずかに肌に触れている服にすら反応してしまっているのかこの熱から逃げられない。
「あっ…ま、じまさっ…私っんっ…!」
「シエル…?……!?くっ…な、んや…これ…?」
「…?」
真島さんも少しずつ頬が赤く染まってきて息も荒くなってきている。目も蕩け始めて…こんな真島さん、初めて…。
(まさか…これが、媚薬の効果…?)
「真島さっ…ごめんなさっ私…珈琲に、さっきの…。」
「…!お前っ何しとんねや…!んっ、せやからさっきから…っ…!」
「ごめっ…私、私…!」
媚薬を淹れた理由を言いたいのに体の熱がそれを妨げる。真島さんの唇がいつも以上に色っぽく見えてしまっている私は…真島さんのその唇にそっと自身の唇を重ねる。
「っ?!シエル、んっ…!」
真島さんは私を離そうとしてくるけど、体の熱が感情を昂らせてそれすら自分で拒否してしまっている。もっと欲しい、もっともっと真島さんとキスをしたい。いや、それ以上だって…。
真島さんの口内に無理矢理舌を入れて絡めていく私。口内の暖かさが気持ちよくて、唾液さえも美味しい。求めても求めても、まだまだ足りない。
「まひまひゃ…んむっ、んっ…。」
「……。」
「ん…、…?…–––!」
その時だった。真島さんが私の頭を手で包みながら深いキスを繰り返してきた。互いが互いの口内を犯そうと舌を懸命に絡ませてくる、息継ぎの余裕なんてない。息苦しくて涙も出てくるけど…それすらも快感に感じちゃう。
これが…媚薬の効果なんだ…普段なら苦しくてやめちゃう行為すらも快感に感じちゃうなんて…。
「んむっんんっふっ、あっむぅ、んんっ。」
「…シエル…もぉ……抑え、られへんで…ええんか……?」
キスの合間に聞いてくる真島さんの目は、ギリギリ理性を保っているような目だった。ここで私の返答次第ではきっとやめてしまう。やめようと努力してしまう。
そんなの…嫌……。
「…き、て……真島、さっ……。」
「っ…嫌言うても、やめへんからな…!」
「んんっ…!」
その言葉を合図に私達は深い口づけを欲深く求め続けた。クチュリ、ジュルリと涎の絡む音が鳴り響く。私の部屋にはベッドがあるのにフローリングの床に座ったまま、私達はお互いを求め続ける。間の空間が寂しくなって体を寄せると真島さんはそれに応えてくれるかのように抱きしめてくれる。媚薬で体が敏感になっている私達はその行為も感情を昂らせてしまう。その証拠に…さっきから真島さんの下半身が苦しそうに私の体に反り寄ってくる。そっと手でズボン越しから触れてみると、体ごとビクリと反応した。
「んっ…!」
「真島さん…苦しい、よね…?楽にして、あげるから…ここ、座って…?」
指差す先は、私のベッド。真島さんはベルトを緩めて下着ごと脱ぎ捨てベッドに腰をかける。物欲しそうな顔で逆立ってる性器を手で支えながら私を見ていた。
「早よ舐めてや…もぉこないなってもうた…。」
「うん…分かってるよ、…凄く美味しそう……。」
開かれてる足の間に座って性器をそっと包む。筋が浮いてて痛くないのかなってくらいに硬くなっている先端からはガマン汁が垂れ始めてた。さっきの美味しそうって言葉は嘘じゃない。本当に…真島さんの性器が、今まで以上に美味しそうに見える。
愛くるしくも見える性器の先端をペロリと舐めると真島さんは顔を歪めながら私の行為を見続ける。口の中に含み舌で遊んでみれば頬を赤くさせ頭を撫でてくる。卑猥な音を鳴らしながら口を動かしてみれば撫でていた手は力がこめられ髪を掴んでくる。
「はっ…あ、かん…っ…シエルの、フェラ…気持ち良すぎやっ…腰が溶けてまう…!」
「んむっ…んん、んぅっあむ…。」
「…っ…その、顔もっ…やばっ……あっ、シエル、一回っ出させてやっ…!」
「?!んんっんむぅふぅんっんん!!」
真島さんは私の頭を両手で掴んで動かしてくる。喉の奥まで真島さんの性器が当たって口の中でもっと硬くなるのが分かる。上目遣いで見える真島さんの表情は…”堪らない”という言葉がお似合いだ。表情を歪ませながらも口角を上げて私を見ている真島さんは…いつも以上に妖艶だった。
「あっイクッ、イッてまうっ…んっ…!!」
「んっ…んんっ〜〜–––!!」
最後の一突きで絶頂を迎えた真島さんは喉の奥まで熱くて濃い精子を注ぎ込んでくる。口から溢れ出ちゃうんじゃないかってくらいに出てるよね、これ…。口を離そうとした時、真島さんが私の頭をまだ離してくれない。なんで?っていう表情で見てると
「全部飲んでや。」
「んっ…?!」
「できるやろ…?できたら褒美、くれたるから…。」
「っ…。」
普段はご褒美がなくても精子を飲むのはあまり好きじゃない。けど…今の私はその”ご褒美”が欲しい。どんなものかも聞いてないのに求めてしまう。
(私、こんな女…だったっけ…。)
媚薬は人を…こんなに変えちゃうんだ。媚薬を飲んでしまった私は…真島さんを悦ばせる事に快感と幸福を感じる女になってしまった…。咥えたまま私は真島さんの願い通りに精子を飲む。満足そうな笑顔を浮かべた真島さんは解放してくれたけど、性器の先端や私の口横にはまだ僅かな精子が残ってる。
「全部舐めや。ご褒美…欲しいやろ?」
「…は、い…。」
言われた通り全部の精子を舐めきった私は真島さんを見つめる。
「舐め、たよ…ご褒美、頂戴…私も、もぉ我慢…できないよぉ…。」
「素直な変態さんやな…俺のチンポが欲しいんか…?」
「っ…欲しい…早く、欲しい…!」
「…ええ子や。ほんなら…。」
真島さんは私を立ち上がらせて体の向きを変えてくる。真島さんに背を向けて視線の先にあったのは、姿見。腰を掴んできた真島さんは軽く持ち上げてそのまま私の入り口に性器をねじ挿れてくる。
「あっ…!んぁ、あっ…!」
「俺のチンポ食うてる様子、自分で見てみぃ…っほれ…美味そうに、食うとるやろ…っ?」
鏡に写る私は–––他の人には見せられないほどに欲まみれになっていた。
真島さんの性器を咥えている下の口からは愛液が垂れ流れ、乳首は体が密着しているせいで反応して大きく膨れていて、涎を垂らしたまま口を開けて……こんな恥ずかしい状況なのに…。
「食べ、てるぅ…美味しいって、言ってるよぉ…あっあんっ気持ちいぃ…!!」
私は自分から腰を動かしてた。動きやすいように足を広げてつま先で頑張って地に足をつけて懸命に動かし始める。愛液が溢れすぎてるせいで泡立ち始めるソコを見てしまうともっと気持ちが昂ってしまう。
「んぁあぁっ真島さっ、あんっあっふあぁっ気持ちぃい、真島さんのぉ気持ちいよぉっ!!」
「ククッ…シエルは、変態やなぁ…見ながら、やっとるのに…感じてまう、なんて…!」
「だって、だってぇっ本当に気持ちいぃんだもぉ…!!あっひゃあ、あぁっ!!」
「っ…アカン、シエル、こっち向きやっ…!」
「んぁ?!」
一生懸命動いてる私を止めて挿れたまま体の向きを変えてきた真島さんはベッドにの転がっていた。私はその上に跨ったまま押し倒してる形になっている。
あ…この体勢っ…!
「あっ…!!」
「こっちの方が、もっと奥…突けるやろっ?感じとるシエルの顔…俺にもっちゃんと見せてや…。」
っ…そんな事、言われたら…私…私…!
「はぁ…あっあん、んんっんぁ、んっはぁっあんっ…!!」
「そぉ…もっと、腰動かし…ええ子やっ…んっ、締めつけおって…ホンマ、好きやな…。」
「好き…好きぃ…あんっ、真島さんのぉ…好きぃ…奥気持ちっんぁっ!!」
あ…やばい、くるっ…!!
「ふぁ…あぁあっあんっんぁ、あぁイクッ気持ちっあんイッちゃ、イクっんん!!」
「えぇよ、イッたシエルのかわええ顔、見せてや…!」
「あぁっあぁぁ…!!んあぁぁっ…–––!!!」
絶頂を迎えた私は真島さんの上で果てて…そのまま動けなかった。全身を貫く快楽がいつも以上に激しくて雷でもうたれたんじゃないかってくらいだった。膣が真島さんの性器を締め付けてその度にまた硬くなってくる。その気持ちよさが…快楽が…ちょっと怖い……。
「はあぁ…真島…さぁん……ずっと、気持ちいぃよぉ…おかしく、なっちゃうぅ…。」
「……ほんなら…壊れてみるか?」
「ふぇ…?…!!ひゃあっ!!」
真島さんは上着を脱ぎ捨てて、私を抱えたまま立ち上がってそのまま奥まで突いてくる。
待ってこれっ…体密着して…!媚薬の効果、きれてないのに…!!こんなの、やばいよぉ…!!まだ気持ちいの終わってなのに、このままじゃ…!!
「んぁっあぁっ!!真島さっ、待って…待ってぇ!!あん、あっ私まだ、イってる途中っなのにぃ!!壊れっ壊れちゃうよぉ!!」
「はっ…ええ、やんか…壊れてまえっ乱れて…壊れとるシエルを見せてくれや…!!」
「ひゃっ?!あっ突きながら、歩くのもダメェ!奥、奥まできてっんぁぁ!!」
歩く時の振動と、突枯れる振動が…同時にきてっこれ…本当にやばっ…–––!!
(あっ……。)
真島さんが動いたせいで私の視界にはまた姿見がある。
そこに写っているのは……色鮮やかに彫られている…般若の刺青。般若が…私達を、見てる……。刺青なのに生命力が強い般若が…私、を…見てる……。
「あっ…やぁっ見てるっ般若っ…般若が、見てるぅ…!!」
「…?…ヒヒッ、見られとるよ…どエロいシエルを、ずぅっと見とるで…?」
「やぁ、嫌ぁ…!見られ、てるのに…気持ちっんぁっ気持ちぃ…!気持ちいの、ずっとぉ…!!あっあんっ、んんっはぁっんぁあっ!!」
「…言うたやろシエル…。」
「嫌言うても–––やめへんてな。」
その真島さんの言葉は–––媚薬の快楽に溺れたせいで出た言葉なのか、真島さんの本心なのか。
媚薬の快楽に溺れた私には…わからなかった。
–––遡ること数時間前。
『シエル、いいのあげる。』
『へ?な…なにこれ?』
『この辺で有名な変態おじさんから貰ったのよ。まぁパンチ一丁の変人だったけど…効果は抜群よ。』
『変人から貰ったもの飲まないでよ!って…効果って?』
『ふふふ…私も彼氏と一緒に飲んで試してみたの。いい夜だったわ〜♡』
『いい夜って…ま、まさかそれ…!』
『そう!–––媚薬!』
……っていい笑顔で渡されたけど…変なおじさんから貰ったのを普通に飲むアンナちゃんも怖いし…。
いい夜だったって…つまり、その…は、激しい夜だったって…事、だよね…?媚薬って本当に効果あったんだ…。
「何しとるん?」
「––ふぇっ?!ま、真島さん!?いつの間に…!」
「さっき帰ってきたばっかやけど。玄関開けた音気付かへんかった?」
「う、うん…。」
後ろを振り向くと、そこにはいつの間にか真島さんが立っていた。
タキシード姿でポニーテールで髪をまとめている、私の恋人…真島吾朗。
いつ見ても…かっこいい…この人が本当に、私の恋人なんだよね。次の日仕事が休みの時はこうして私の家に泊まりに来てくれる。ポーッと顔を見てると静かに私の前に座った真島さんは、私のおでこにそっとキスをしてきた。静かなリップ音を鳴らした後、ふっと微笑みながら頭も撫でてくる。
「ただいまシエル。」
「お…おかえりなさい、真島さん。」
「今日は確か友達と遊んでたんやろ?楽しかったか?」
「う、うん…。」
「ん?なんやそれ?」
「…はっ!」
真島さんはテーブルの上に置きっぱなしの媚薬の瓶を怪訝そうな顔で眺めている。
「これどないしたん?」
「あ、あの…それは、ね…。」
私は真島さんに全部を話すことにした。反応は–––思った通りだった。
「んな怪しいもん捨ててまえ。」
ですよねー……その一言で終わると思ってました…。
「しっかし…は〜、今日も疲れたぁ…。」
「待ってて、これ捨てるついでに珈琲淹れてくる!」
「おぉすまんの、頼むわ。」
私は媚薬の瓶を持って台所に向かう。
ゴミ箱に瓶を入れようと…した、けど……。
(…媚薬って本当に効果があるのかな。)
……ちょっと、本当にちょっとだけ……。
(ごめんなさい真島さん。)
私は…初めて真島さんに嘘をついた。
自分の珈琲と真島さんの珈琲に–––数滴だけ、媚薬を入れる。こんな数滴で効果が出るとは思えないけど…でも…。
「お待たせしました真島さん、珈琲!」
「おぉおおきに。仕事終わりにはやっぱシエルの珈琲やな。」
「えぇ?普通ビールなんじゃ…。」
「惚れた女が淹れてくれた珈琲やで?それ以上に美味いものなんかあらへんて。」
「っ…。」
そんな風に思ってくれてるのに……すみません、真島さん…媚薬入り珈琲なんか飲ませて…。
真島さんが私の淹れた珈琲をなんの疑いもなく飲み干して、私もつられて一緒に飲み干す。どう…なるかな…。
「……。」
「……。」
……あれ、何も起きない…?真島さんの様子を見る限り変化が起こってるように見えない…。
「あ、あの…真島さん。」
「ん?どないした?」
「えっと…か、体の調子はどう?」
「あ〜今日はめんどい客ばっかで疲れたわ…休暇欲しいわホンマに。」
「そ、そっか…。」
聞きたいのはそういうことじゃないんだけど……やっぱりあんな少しの量じゃ変化ないよね。それに本当に効果があるかわからないし…。
……なんか申し訳なくなってきた…真島さんにちゃんとした珈琲飲ませてあげたい…。
「もう一杯飲む?」
「おぉ、頼むわ。」
「じゃあカップ貰うね。」
「おう。」
私は真島さんからカップを預かろうとしたその時–––ふと、真島さんの指に触れてしまう。その瞬間だった。
「–––!」
–––真島さんの指に触れた瞬間、その指先から熱を帯びて体中に伝わる。
『パリンッ』
「シエル?!どないした?!」
「…はぁっ、はっ…!」
(なに、これ…。)
私を心配してくれる真島さんが肩を掴んでくるけど、そこからもどんどん体中が暑くなってくる。わずかに肌に触れている服にすら反応してしまっているのかこの熱から逃げられない。
「あっ…ま、じまさっ…私っんっ…!」
「シエル…?……!?くっ…な、んや…これ…?」
「…?」
真島さんも少しずつ頬が赤く染まってきて息も荒くなってきている。目も蕩け始めて…こんな真島さん、初めて…。
(まさか…これが、媚薬の効果…?)
「真島さっ…ごめんなさっ私…珈琲に、さっきの…。」
「…!お前っ何しとんねや…!んっ、せやからさっきから…っ…!」
「ごめっ…私、私…!」
媚薬を淹れた理由を言いたいのに体の熱がそれを妨げる。真島さんの唇がいつも以上に色っぽく見えてしまっている私は…真島さんのその唇にそっと自身の唇を重ねる。
「っ?!シエル、んっ…!」
真島さんは私を離そうとしてくるけど、体の熱が感情を昂らせてそれすら自分で拒否してしまっている。もっと欲しい、もっともっと真島さんとキスをしたい。いや、それ以上だって…。
真島さんの口内に無理矢理舌を入れて絡めていく私。口内の暖かさが気持ちよくて、唾液さえも美味しい。求めても求めても、まだまだ足りない。
「まひまひゃ…んむっ、んっ…。」
「……。」
「ん…、…?…–––!」
その時だった。真島さんが私の頭を手で包みながら深いキスを繰り返してきた。互いが互いの口内を犯そうと舌を懸命に絡ませてくる、息継ぎの余裕なんてない。息苦しくて涙も出てくるけど…それすらも快感に感じちゃう。
これが…媚薬の効果なんだ…普段なら苦しくてやめちゃう行為すらも快感に感じちゃうなんて…。
「んむっんんっふっ、あっむぅ、んんっ。」
「…シエル…もぉ……抑え、られへんで…ええんか……?」
キスの合間に聞いてくる真島さんの目は、ギリギリ理性を保っているような目だった。ここで私の返答次第ではきっとやめてしまう。やめようと努力してしまう。
そんなの…嫌……。
「…き、て……真島、さっ……。」
「っ…嫌言うても、やめへんからな…!」
「んんっ…!」
その言葉を合図に私達は深い口づけを欲深く求め続けた。クチュリ、ジュルリと涎の絡む音が鳴り響く。私の部屋にはベッドがあるのにフローリングの床に座ったまま、私達はお互いを求め続ける。間の空間が寂しくなって体を寄せると真島さんはそれに応えてくれるかのように抱きしめてくれる。媚薬で体が敏感になっている私達はその行為も感情を昂らせてしまう。その証拠に…さっきから真島さんの下半身が苦しそうに私の体に反り寄ってくる。そっと手でズボン越しから触れてみると、体ごとビクリと反応した。
「んっ…!」
「真島さん…苦しい、よね…?楽にして、あげるから…ここ、座って…?」
指差す先は、私のベッド。真島さんはベルトを緩めて下着ごと脱ぎ捨てベッドに腰をかける。物欲しそうな顔で逆立ってる性器を手で支えながら私を見ていた。
「早よ舐めてや…もぉこないなってもうた…。」
「うん…分かってるよ、…凄く美味しそう……。」
開かれてる足の間に座って性器をそっと包む。筋が浮いてて痛くないのかなってくらいに硬くなっている先端からはガマン汁が垂れ始めてた。さっきの美味しそうって言葉は嘘じゃない。本当に…真島さんの性器が、今まで以上に美味しそうに見える。
愛くるしくも見える性器の先端をペロリと舐めると真島さんは顔を歪めながら私の行為を見続ける。口の中に含み舌で遊んでみれば頬を赤くさせ頭を撫でてくる。卑猥な音を鳴らしながら口を動かしてみれば撫でていた手は力がこめられ髪を掴んでくる。
「はっ…あ、かん…っ…シエルの、フェラ…気持ち良すぎやっ…腰が溶けてまう…!」
「んむっ…んん、んぅっあむ…。」
「…っ…その、顔もっ…やばっ……あっ、シエル、一回っ出させてやっ…!」
「?!んんっんむぅふぅんっんん!!」
真島さんは私の頭を両手で掴んで動かしてくる。喉の奥まで真島さんの性器が当たって口の中でもっと硬くなるのが分かる。上目遣いで見える真島さんの表情は…”堪らない”という言葉がお似合いだ。表情を歪ませながらも口角を上げて私を見ている真島さんは…いつも以上に妖艶だった。
「あっイクッ、イッてまうっ…んっ…!!」
「んっ…んんっ〜〜–––!!」
最後の一突きで絶頂を迎えた真島さんは喉の奥まで熱くて濃い精子を注ぎ込んでくる。口から溢れ出ちゃうんじゃないかってくらいに出てるよね、これ…。口を離そうとした時、真島さんが私の頭をまだ離してくれない。なんで?っていう表情で見てると
「全部飲んでや。」
「んっ…?!」
「できるやろ…?できたら褒美、くれたるから…。」
「っ…。」
普段はご褒美がなくても精子を飲むのはあまり好きじゃない。けど…今の私はその”ご褒美”が欲しい。どんなものかも聞いてないのに求めてしまう。
(私、こんな女…だったっけ…。)
媚薬は人を…こんなに変えちゃうんだ。媚薬を飲んでしまった私は…真島さんを悦ばせる事に快感と幸福を感じる女になってしまった…。咥えたまま私は真島さんの願い通りに精子を飲む。満足そうな笑顔を浮かべた真島さんは解放してくれたけど、性器の先端や私の口横にはまだ僅かな精子が残ってる。
「全部舐めや。ご褒美…欲しいやろ?」
「…は、い…。」
言われた通り全部の精子を舐めきった私は真島さんを見つめる。
「舐め、たよ…ご褒美、頂戴…私も、もぉ我慢…できないよぉ…。」
「素直な変態さんやな…俺のチンポが欲しいんか…?」
「っ…欲しい…早く、欲しい…!」
「…ええ子や。ほんなら…。」
真島さんは私を立ち上がらせて体の向きを変えてくる。真島さんに背を向けて視線の先にあったのは、姿見。腰を掴んできた真島さんは軽く持ち上げてそのまま私の入り口に性器をねじ挿れてくる。
「あっ…!んぁ、あっ…!」
「俺のチンポ食うてる様子、自分で見てみぃ…っほれ…美味そうに、食うとるやろ…っ?」
鏡に写る私は–––他の人には見せられないほどに欲まみれになっていた。
真島さんの性器を咥えている下の口からは愛液が垂れ流れ、乳首は体が密着しているせいで反応して大きく膨れていて、涎を垂らしたまま口を開けて……こんな恥ずかしい状況なのに…。
「食べ、てるぅ…美味しいって、言ってるよぉ…あっあんっ気持ちいぃ…!!」
私は自分から腰を動かしてた。動きやすいように足を広げてつま先で頑張って地に足をつけて懸命に動かし始める。愛液が溢れすぎてるせいで泡立ち始めるソコを見てしまうともっと気持ちが昂ってしまう。
「んぁあぁっ真島さっ、あんっあっふあぁっ気持ちぃい、真島さんのぉ気持ちいよぉっ!!」
「ククッ…シエルは、変態やなぁ…見ながら、やっとるのに…感じてまう、なんて…!」
「だって、だってぇっ本当に気持ちいぃんだもぉ…!!あっひゃあ、あぁっ!!」
「っ…アカン、シエル、こっち向きやっ…!」
「んぁ?!」
一生懸命動いてる私を止めて挿れたまま体の向きを変えてきた真島さんはベッドにの転がっていた。私はその上に跨ったまま押し倒してる形になっている。
あ…この体勢っ…!
「あっ…!!」
「こっちの方が、もっと奥…突けるやろっ?感じとるシエルの顔…俺にもっちゃんと見せてや…。」
っ…そんな事、言われたら…私…私…!
「はぁ…あっあん、んんっんぁ、んっはぁっあんっ…!!」
「そぉ…もっと、腰動かし…ええ子やっ…んっ、締めつけおって…ホンマ、好きやな…。」
「好き…好きぃ…あんっ、真島さんのぉ…好きぃ…奥気持ちっんぁっ!!」
あ…やばい、くるっ…!!
「ふぁ…あぁあっあんっんぁ、あぁイクッ気持ちっあんイッちゃ、イクっんん!!」
「えぇよ、イッたシエルのかわええ顔、見せてや…!」
「あぁっあぁぁ…!!んあぁぁっ…–––!!!」
絶頂を迎えた私は真島さんの上で果てて…そのまま動けなかった。全身を貫く快楽がいつも以上に激しくて雷でもうたれたんじゃないかってくらいだった。膣が真島さんの性器を締め付けてその度にまた硬くなってくる。その気持ちよさが…快楽が…ちょっと怖い……。
「はあぁ…真島…さぁん……ずっと、気持ちいぃよぉ…おかしく、なっちゃうぅ…。」
「……ほんなら…壊れてみるか?」
「ふぇ…?…!!ひゃあっ!!」
真島さんは上着を脱ぎ捨てて、私を抱えたまま立ち上がってそのまま奥まで突いてくる。
待ってこれっ…体密着して…!媚薬の効果、きれてないのに…!!こんなの、やばいよぉ…!!まだ気持ちいの終わってなのに、このままじゃ…!!
「んぁっあぁっ!!真島さっ、待って…待ってぇ!!あん、あっ私まだ、イってる途中っなのにぃ!!壊れっ壊れちゃうよぉ!!」
「はっ…ええ、やんか…壊れてまえっ乱れて…壊れとるシエルを見せてくれや…!!」
「ひゃっ?!あっ突きながら、歩くのもダメェ!奥、奥まできてっんぁぁ!!」
歩く時の振動と、突枯れる振動が…同時にきてっこれ…本当にやばっ…–––!!
(あっ……。)
真島さんが動いたせいで私の視界にはまた姿見がある。
そこに写っているのは……色鮮やかに彫られている…般若の刺青。般若が…私達を、見てる……。刺青なのに生命力が強い般若が…私、を…見てる……。
「あっ…やぁっ見てるっ般若っ…般若が、見てるぅ…!!」
「…?…ヒヒッ、見られとるよ…どエロいシエルを、ずぅっと見とるで…?」
「やぁ、嫌ぁ…!見られ、てるのに…気持ちっんぁっ気持ちぃ…!気持ちいの、ずっとぉ…!!あっあんっ、んんっはぁっんぁあっ!!」
「…言うたやろシエル…。」
「嫌言うても–––やめへんてな。」
その真島さんの言葉は–––媚薬の快楽に溺れたせいで出た言葉なのか、真島さんの本心なのか。
媚薬の快楽に溺れた私には…わからなかった。