仮面達の夜想曲
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真島さんの誕生日(騒動)から数日後。
「けほっ、けほっ・・・。」
(・・最悪だ・・・。)
風邪ひいちゃった・・・・。
ちょっと体調良くないなって思ったけど早く稼がなきゃって思って出勤したら・・・。
『馬鹿っ!!病人は家で寝てなさいっ!!』
・・って、アンナさんに怒られて帰らされちゃった・・しかもタクシー代まで貰っちゃった・・申し訳ない事しちゃったな・・・急な休みでみんなに迷惑かけちゃったし・・・治ったらちゃんとみんなに謝らないと・・。
「けほっ・・・。」
(・・・真島さん、仕事してるかな・・・。)
出勤する時はなるべく会わないようにしているから、きっと真島さんはグランドに着いて初めて知るんだろうなぁ・・私が風邪ひいてるって・・。
心配してくれるかな・・それとも怒られるかな・・・。
・・・・どっちでもいいや。
(真島さんに早く会いたいなぁ・・・。)
『・・・きぃ・・』
「・・・え?」
(今・・玄関の扉開いた?)
今の時間に真島さんが部屋に来るなんてあり得ない・・だとしたら誰・・・?
不思議に思って体を寝返りさせて玄関を見ると——
「おぅ。しんどそうだなぁ嬢ちゃん。」
「・・・さ、がわ・・?」
——目の前にいたのは、私の大嫌いな男・・佐川が立っていた。
怠そうに靴を脱ぎ少しずつ私に近付いてくる。
「っ・・!!」
身構える為に体を起き上がらせて睨みつけると、そんな私を見て佐川は不気味な笑顔のまま目の前でしゃがんでくる。
「へっ・・その目は相変わらず俺の事大嫌いって言ってるな?」
「・・何の・・用よっ・・。」
「何の用って、そりゃ見舞いに決まってんだろ?嬢ちゃんが熱出たって報告があったから来たんだぜ?」
「っ!?」
どうして、それを・・・?私、誰にも言ってないのに・・?
驚いている私に気付いた佐川は、手に持っていたコンビニ袋からスポーツドリンクを取り出してテーブルの上に置きながら教えてくる。
「俺の監視はどこでもいんの。お前がどこで何をしてようが、俺に筒抜けなの、分かるか?」
「っ・・・!」
「まっ、今日は本当に見舞いだから安心しな。薬飲ませたらすぐ帰るからよ。」
もう1つの袋から取り出したのは市販の風邪薬。箱から1錠を出して、私の前に摘まみながら差し出してくる。
ちゃんと新品の箱から出したって分かってるのに・・佐川がこうして差し出してくると、そういう薬にしか見えない。
「ほれ飲め。」
「・・・。」
「飲んで元気になって稼がなきゃだろ?まだまだ借金があるもんなぁ?」
「・・・っ・・。」
(誰がコイツの・・世話なんか・・・!)
「・・はぁ~~・・ったく。」
大きく溜息をついた佐川は、私の顎を無理矢理掴んで口を開ける様指を口に入れてきた。
「んぁっ・・?!」
突然の事で抵抗できなかった私は、その行為を受け入れる事しかできなかった。薬を無理矢理放り込まれてそのままさっき出したスポーツドリンクも流し込んできた。そして口を無理矢理両手でふさがれて、吐き出す事も出来ない。
勢いあまって飲み込んだ私は、佐川の両手から無理矢理逃れて大きく咳込む。
「げほっ!!うぇ、けほっ・・!!」
「ったく・・さっさと飲めばいいんだよ。俺だって忙しいのにわざわざ来てやったんだぜ?・・ま、しょうがねぇか。俺が大嫌いだもんなぁ?」
咳込む私の頭を掴んで無理矢理視線を上げさせられて・・佐川のその不気味な目を直接見てしまう。そんな佐川の目に恐怖を覚えていた私は・・・それだけで呼吸が乱れて体も震える。
「はっ・・はぁ、はぁっ・・・!!」
(怖いっ・・怖い・・!!)
離して・・早く離して・・!!
言いたいけど、言えなかった。口が動かない、反抗したらもっと酷い事されるって思ってしまったから・・言えない・・お願いだから、早く離して・・!!
そんな怖がる私を楽しそうな目で見つめる佐川は、最後に私の頭を離す前に呟く。
「——真島ちゃんがお前に本当の事を言うのか楽しみだな。」
「・・・え・・?」
真島ちゃんって・・・真島さんの、事・・?
本当の事って・・え・・・?
「・・じゃあな、お大事に。」
それだけを言い捨てて、佐川は立ち上がってその後は一度も私の方を見ずに去って行った。
「・・・はぁっ・・はぁ・・!」
佐川がいなくなった部屋は凍りついた空気が無くなって、やっと布団の温もりを感じることが出来た。そのまま繭の中にいる虫みたいに布団を覆いかぶさって、体に残っている佐川の感触を消すように何度も体を擦る。
「はっ、はぁっ・・はぁ・・!!」
(怖い・・怖い怖い、怖い・・!!アイツに触れられた、アイツに飲まされた、アイツに触られた・・!!)
体中の鳥肌が止まらない、荒い息遣いが収まらない。
そして私の頭は佐川への恐怖と・・・最後の言葉が離れない。
『——真島ちゃんがお前に本当の事を言うのか楽しみだな。』
(本当の事って・・何?)
真島さんは佐川に、私と同じように監視されてるって言ってた。もしかしてその事?いや・・それ以外に何か?
真島さんの隠してる事って何?真島さんの秘密って何?
あの人は私に・・・何かを隠してるの・・・?
「はっ・・・うっ、うぅっ・・!」
(どうでもいい・・・そんなの、今はどうでもいいからっ・・!)
真島さん・・・早く、会いたいよ・・・・。
「けほっ、けほっ・・・。」
(・・最悪だ・・・。)
風邪ひいちゃった・・・・。
ちょっと体調良くないなって思ったけど早く稼がなきゃって思って出勤したら・・・。
『馬鹿っ!!病人は家で寝てなさいっ!!』
・・って、アンナさんに怒られて帰らされちゃった・・しかもタクシー代まで貰っちゃった・・申し訳ない事しちゃったな・・・急な休みでみんなに迷惑かけちゃったし・・・治ったらちゃんとみんなに謝らないと・・。
「けほっ・・・。」
(・・・真島さん、仕事してるかな・・・。)
出勤する時はなるべく会わないようにしているから、きっと真島さんはグランドに着いて初めて知るんだろうなぁ・・私が風邪ひいてるって・・。
心配してくれるかな・・それとも怒られるかな・・・。
・・・・どっちでもいいや。
(真島さんに早く会いたいなぁ・・・。)
『・・・きぃ・・』
「・・・え?」
(今・・玄関の扉開いた?)
今の時間に真島さんが部屋に来るなんてあり得ない・・だとしたら誰・・・?
不思議に思って体を寝返りさせて玄関を見ると——
「おぅ。しんどそうだなぁ嬢ちゃん。」
「・・・さ、がわ・・?」
——目の前にいたのは、私の大嫌いな男・・佐川が立っていた。
怠そうに靴を脱ぎ少しずつ私に近付いてくる。
「っ・・!!」
身構える為に体を起き上がらせて睨みつけると、そんな私を見て佐川は不気味な笑顔のまま目の前でしゃがんでくる。
「へっ・・その目は相変わらず俺の事大嫌いって言ってるな?」
「・・何の・・用よっ・・。」
「何の用って、そりゃ見舞いに決まってんだろ?嬢ちゃんが熱出たって報告があったから来たんだぜ?」
「っ!?」
どうして、それを・・・?私、誰にも言ってないのに・・?
驚いている私に気付いた佐川は、手に持っていたコンビニ袋からスポーツドリンクを取り出してテーブルの上に置きながら教えてくる。
「俺の監視はどこでもいんの。お前がどこで何をしてようが、俺に筒抜けなの、分かるか?」
「っ・・・!」
「まっ、今日は本当に見舞いだから安心しな。薬飲ませたらすぐ帰るからよ。」
もう1つの袋から取り出したのは市販の風邪薬。箱から1錠を出して、私の前に摘まみながら差し出してくる。
ちゃんと新品の箱から出したって分かってるのに・・佐川がこうして差し出してくると、そういう薬にしか見えない。
「ほれ飲め。」
「・・・。」
「飲んで元気になって稼がなきゃだろ?まだまだ借金があるもんなぁ?」
「・・・っ・・。」
(誰がコイツの・・世話なんか・・・!)
「・・はぁ~~・・ったく。」
大きく溜息をついた佐川は、私の顎を無理矢理掴んで口を開ける様指を口に入れてきた。
「んぁっ・・?!」
突然の事で抵抗できなかった私は、その行為を受け入れる事しかできなかった。薬を無理矢理放り込まれてそのままさっき出したスポーツドリンクも流し込んできた。そして口を無理矢理両手でふさがれて、吐き出す事も出来ない。
勢いあまって飲み込んだ私は、佐川の両手から無理矢理逃れて大きく咳込む。
「げほっ!!うぇ、けほっ・・!!」
「ったく・・さっさと飲めばいいんだよ。俺だって忙しいのにわざわざ来てやったんだぜ?・・ま、しょうがねぇか。俺が大嫌いだもんなぁ?」
咳込む私の頭を掴んで無理矢理視線を上げさせられて・・佐川のその不気味な目を直接見てしまう。そんな佐川の目に恐怖を覚えていた私は・・・それだけで呼吸が乱れて体も震える。
「はっ・・はぁ、はぁっ・・・!!」
(怖いっ・・怖い・・!!)
離して・・早く離して・・!!
言いたいけど、言えなかった。口が動かない、反抗したらもっと酷い事されるって思ってしまったから・・言えない・・お願いだから、早く離して・・!!
そんな怖がる私を楽しそうな目で見つめる佐川は、最後に私の頭を離す前に呟く。
「——真島ちゃんがお前に本当の事を言うのか楽しみだな。」
「・・・え・・?」
真島ちゃんって・・・真島さんの、事・・?
本当の事って・・え・・・?
「・・じゃあな、お大事に。」
それだけを言い捨てて、佐川は立ち上がってその後は一度も私の方を見ずに去って行った。
「・・・はぁっ・・はぁ・・!」
佐川がいなくなった部屋は凍りついた空気が無くなって、やっと布団の温もりを感じることが出来た。そのまま繭の中にいる虫みたいに布団を覆いかぶさって、体に残っている佐川の感触を消すように何度も体を擦る。
「はっ、はぁっ・・はぁ・・!!」
(怖い・・怖い怖い、怖い・・!!アイツに触れられた、アイツに飲まされた、アイツに触られた・・!!)
体中の鳥肌が止まらない、荒い息遣いが収まらない。
そして私の頭は佐川への恐怖と・・・最後の言葉が離れない。
『——真島ちゃんがお前に本当の事を言うのか楽しみだな。』
(本当の事って・・何?)
真島さんは佐川に、私と同じように監視されてるって言ってた。もしかしてその事?いや・・それ以外に何か?
真島さんの隠してる事って何?真島さんの秘密って何?
あの人は私に・・・何かを隠してるの・・・?
「はっ・・・うっ、うぅっ・・!」
(どうでもいい・・・そんなの、今はどうでもいいからっ・・!)
真島さん・・・早く、会いたいよ・・・・。