仮面達の夜想曲
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「ケーキ・・・買ってない!」
「・・・・は?」
(ケーキ買うてないて・・何言うとるんや?)
言ってる意味が分からん。何でケーキが必要なんや?
・・・そない食いたいんか?
「食いたいんやったら明日買うたるで?」
「ち、違います!そうじゃなくてっ・・その・・。」
「何や?ハッキリ言わな分からんやろ?」
「うっ・・それ、は・・・。」
もじもじとしながら頬を赤くさせて目を泳がせたシエルは・・泣き始めおった。
「な、何で泣くねんっ?!どないしたんや?!」
「ふぇっ、ヒック・・うっ・・!」
(お・・俺が泣かせたみたいやないか・・!)
それから暫くの間、俺はずっとシエルを慰めておった。何で泣き始めたのか理解できひんくてただ抱きしめる事しかできひんかった。
(そんな泣いとるシエルも可愛くて襲いたなったなんて口が裂けても言えへんがな・・・。)
けど泣きながらタキシード握っとる仕草がもぉアカン・・あぁ駄目や、落ち着くんや俺!ここで襲ったらアカンで!
「・・ひっく・・ぐすっ・・・。」
「どや?落ち着いたか?」
「・・・・。」
真っ赤な目で目線を下げながらコクリと頷くシエル。
はぁ~・・せやからアカンて、ホンマ襲いたなる。
「ほんで?どないしたん?」
「・・・・。」
「シエル。」
「・・・・。」
黙ったままテーブルの上に置かれた紙袋を黙って差し出してきよった。
(・・何やこれ?)
紙袋の中には綺麗にラッピングされているものが入っとった。それを綺麗に剥がすとなんや良さげな箱が入っとって中を開けてみると、そこに入っとったのは・・・金のゴツイネックレス。
「・・・どないしたんこれ?」
「・・誕生日・・。」
「・・は?」
「誕生日・・お祝いしたくて・・・料理、考えてたら寝ちゃって、それしか・・・準備、できなかった・・・ちゃ、ちゃんとお祝いしたかった・・のに・・!」
そう言いながらまた泣き始めよるシエルに拍子抜けてまう。
お祝いしたくてて・・まさかこれ、俺へのプレゼントなんか?それだけやアカン思うて準備してようとしてたんか?けどできんくて、それだけで・・・泣いてまうんか?
(・・アカン・・コイツ・・・。)
・・・・めっっっっっちゃ・・・・・可愛すぎひん・・?
祝ってくれるだけで充分やのに、ちゃんと準備できひんだけでこない泣くとか・・え、何なんコイツゴッツかわええ。
(こんなかわええ女が・・俺の女、なんやな。)
「なぁ、つけてくれへん?」
「ひっく・・ふぇ・・・?」
「ネックレス。シエルにつけてほしいんやけど、アカン?」
「・・・ぐすっ・・ううん、つける・・。」
泣き止んだシエルは俺からネックレスを受け取って、つけようとしてくれる。つけやすいように体を少し屈めると、首元に冷たい感触を感じる。
シエルの腕が離れるのが分かると、俺は顔を上げ涙で濡れとるシエルの顔をペロリと舐める。
「ひゃあ?!ま、真島さん?!」
(うわ・・真っ赤、かわええ・・・。)
俺はそのままシエルの頬や額、目尻に大量のキスをする。リップ音を鳴らすとその度にシエルの体がピクッっと反応しよる。
「あ、真島さっ・・んっ・・・!」
キスをする度に小さく喘ぐシエルが可愛くてしゃあない。コイツはなんでこないかわええんや。愛おしゅうてしゃあない。
プレゼントなんか正直どうでもええ。豪華なメシなんて望んどらん。俺にとっては、こうやってシエルが一生懸命考えて準備してくれたっちゅう事実が嬉しくてたまらんのや。
(はぁ・・めっちゃ抱きたい。)
抱きたくて堪らん。抱きつぶして俺の下でめっちゃ啼かせたい。乱れるシエルを早く見たい。
(けど・・まだアカン。)
理性を保たせキスを終わらせた俺は、シエルがつけてくれたネックレスに指を絡ませながら心から微笑む。
「おおきにな。めっちゃ嬉しいで?センスええやんか!」
「・・でも、ご飯・・それにケーキも・・。」
「何言うとんねん。シエルがこうしてプレゼント用意してくれて、どう祝ってくれるかめっちゃ考えてくれたんやろ?それだけで充分や。ホンマのホンマに、それだけでええねん。」
(お前が俺の隣におるだけで・・幸せなんや。)
「・・本当・・・?」
「ホンマやホンマ。俺の顔見てみ?めっちゃニヤケとるやろ?」
「・・うん・・えへへ、ほっぺ・・緩んでますね。」
「せやろぉ?」
「・・・ぷっ、・・・あははっ!」
「あ、こら笑いすぎや!」
せやけど・・ようやく笑ってくれたな。
頭を撫でるとその笑顔はもっとニッコリしよる。よく胸がキュンとする聞くけど・・・ホンマやな。
(・・・・。)
『・・キャビンも佐川も・・・大嫌い。』
(シエルは俺が極道に戻ろうとしとる知ったら・・こうやって同じ笑顔を見せてくれるんやろか?)
コイツの大嫌いな極道である俺に・・こうやって笑ってくれるか?
それを聞く勇気があらへん俺は、背中の般若を見せるわけにはいかん。見られたら・・絶対に終わってまう。それだけはアカン。
(抱きたくても抱けへん・・。)
せやから・・こうして撫でるのが精一杯や。
「・・・・は?」
(ケーキ買うてないて・・何言うとるんや?)
言ってる意味が分からん。何でケーキが必要なんや?
・・・そない食いたいんか?
「食いたいんやったら明日買うたるで?」
「ち、違います!そうじゃなくてっ・・その・・。」
「何や?ハッキリ言わな分からんやろ?」
「うっ・・それ、は・・・。」
もじもじとしながら頬を赤くさせて目を泳がせたシエルは・・泣き始めおった。
「な、何で泣くねんっ?!どないしたんや?!」
「ふぇっ、ヒック・・うっ・・!」
(お・・俺が泣かせたみたいやないか・・!)
それから暫くの間、俺はずっとシエルを慰めておった。何で泣き始めたのか理解できひんくてただ抱きしめる事しかできひんかった。
(そんな泣いとるシエルも可愛くて襲いたなったなんて口が裂けても言えへんがな・・・。)
けど泣きながらタキシード握っとる仕草がもぉアカン・・あぁ駄目や、落ち着くんや俺!ここで襲ったらアカンで!
「・・ひっく・・ぐすっ・・・。」
「どや?落ち着いたか?」
「・・・・。」
真っ赤な目で目線を下げながらコクリと頷くシエル。
はぁ~・・せやからアカンて、ホンマ襲いたなる。
「ほんで?どないしたん?」
「・・・・。」
「シエル。」
「・・・・。」
黙ったままテーブルの上に置かれた紙袋を黙って差し出してきよった。
(・・何やこれ?)
紙袋の中には綺麗にラッピングされているものが入っとった。それを綺麗に剥がすとなんや良さげな箱が入っとって中を開けてみると、そこに入っとったのは・・・金のゴツイネックレス。
「・・・どないしたんこれ?」
「・・誕生日・・。」
「・・は?」
「誕生日・・お祝いしたくて・・・料理、考えてたら寝ちゃって、それしか・・・準備、できなかった・・・ちゃ、ちゃんとお祝いしたかった・・のに・・!」
そう言いながらまた泣き始めよるシエルに拍子抜けてまう。
お祝いしたくてて・・まさかこれ、俺へのプレゼントなんか?それだけやアカン思うて準備してようとしてたんか?けどできんくて、それだけで・・・泣いてまうんか?
(・・アカン・・コイツ・・・。)
・・・・めっっっっっちゃ・・・・・可愛すぎひん・・?
祝ってくれるだけで充分やのに、ちゃんと準備できひんだけでこない泣くとか・・え、何なんコイツゴッツかわええ。
(こんなかわええ女が・・俺の女、なんやな。)
「なぁ、つけてくれへん?」
「ひっく・・ふぇ・・・?」
「ネックレス。シエルにつけてほしいんやけど、アカン?」
「・・・ぐすっ・・ううん、つける・・。」
泣き止んだシエルは俺からネックレスを受け取って、つけようとしてくれる。つけやすいように体を少し屈めると、首元に冷たい感触を感じる。
シエルの腕が離れるのが分かると、俺は顔を上げ涙で濡れとるシエルの顔をペロリと舐める。
「ひゃあ?!ま、真島さん?!」
(うわ・・真っ赤、かわええ・・・。)
俺はそのままシエルの頬や額、目尻に大量のキスをする。リップ音を鳴らすとその度にシエルの体がピクッっと反応しよる。
「あ、真島さっ・・んっ・・・!」
キスをする度に小さく喘ぐシエルが可愛くてしゃあない。コイツはなんでこないかわええんや。愛おしゅうてしゃあない。
プレゼントなんか正直どうでもええ。豪華なメシなんて望んどらん。俺にとっては、こうやってシエルが一生懸命考えて準備してくれたっちゅう事実が嬉しくてたまらんのや。
(はぁ・・めっちゃ抱きたい。)
抱きたくて堪らん。抱きつぶして俺の下でめっちゃ啼かせたい。乱れるシエルを早く見たい。
(けど・・まだアカン。)
理性を保たせキスを終わらせた俺は、シエルがつけてくれたネックレスに指を絡ませながら心から微笑む。
「おおきにな。めっちゃ嬉しいで?センスええやんか!」
「・・でも、ご飯・・それにケーキも・・。」
「何言うとんねん。シエルがこうしてプレゼント用意してくれて、どう祝ってくれるかめっちゃ考えてくれたんやろ?それだけで充分や。ホンマのホンマに、それだけでええねん。」
(お前が俺の隣におるだけで・・幸せなんや。)
「・・本当・・・?」
「ホンマやホンマ。俺の顔見てみ?めっちゃニヤケとるやろ?」
「・・うん・・えへへ、ほっぺ・・緩んでますね。」
「せやろぉ?」
「・・・ぷっ、・・・あははっ!」
「あ、こら笑いすぎや!」
せやけど・・ようやく笑ってくれたな。
頭を撫でるとその笑顔はもっとニッコリしよる。よく胸がキュンとする聞くけど・・・ホンマやな。
(・・・・。)
『・・キャビンも佐川も・・・大嫌い。』
(シエルは俺が極道に戻ろうとしとる知ったら・・こうやって同じ笑顔を見せてくれるんやろか?)
コイツの大嫌いな極道である俺に・・こうやって笑ってくれるか?
それを聞く勇気があらへん俺は、背中の般若を見せるわけにはいかん。見られたら・・絶対に終わってまう。それだけはアカン。
(抱きたくても抱けへん・・。)
せやから・・こうして撫でるのが精一杯や。