仮面達の夜想曲
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そのまましばらく真島さんに抱きしめられていると、ふと気になる事があって尋ねてみる。本当に些細な事だけど。
「あの・・真島さんって誕生日いつなんですか?」
「あ?気になるんか?」
「だって、その・・は、初めての恋人だから・・・知りたくて。」
「・・・そ、そか・・何やそう言われると照れるの・・。」
えっ・・真島さんこんな事で照れるんだ?!・・あ、でも前にお粥食べさせた時も恥ずかしいって言ってたっけ・・。案外可愛いところもあるんだなぁ・・・。
真島さんは鼻を指で擦りながら教えてくれた。
「5月14日や。」
「そ、そうなんですね・・って、えっ?!」
今・・6月・・・!!
「す、過ぎてるじゃないですか!教えてくださいよ!」
「あ?」
「お祝い・・できなかった・・・。」
ちゃんとお祝いしたかったのに・・過ぎちゃってる・・・。
分かりやすく落ち込んでると、真島さんはぎゅ~っと抱きしめて顔を私の首筋に埋めてきた。
「ひゃあっ?!」
「も~~かわええのぉ!堪らんわぁホンマ!シエルは素直やのぉ~んなしょげんでもええやんか~!」
「だっ・・だって・・・。」
「・・別にええよ、無理にせんでも。俺はシエルと居れるだけでええんやから。・・・せやけど、そうやなぁ。」
真島さんはそっと私の顎に手を添えて顔を少し後ろに向けさせると、微笑みながら顔を近づけてくる。
「シエルとのキスだけで・・俺は充分や。」
「えっ・・んっ・・・!」
(・・・なんて昨日の夜言われたけど、やっぱり何かしてあげたい・・!)
そう思った私は、仕事が休みの今日、高級アクセサリー店まで来ていた。って言っても・・・何を買えばいいのかな・・男の人にプレゼントって贈った事ないから何が喜ぶのか分かんないなぁ・・・。
(ん~・・・どうしよう・・。)
「贈り物でしょうか?お客様。」
「へっ?!」
て・・・店員さんに声掛けられちゃった・・!
あ、でも・・いいアドバイス貰えるかな?
「は、はい・・初めてプレゼントするんですけど、よく分からなくて・・・。」
「そうでしたか。でしたら・・こちらはいかがですか?」
そう店員さんに勧められたのは、金色のネックレス。
いかにも極道がつけてます!ってデザインだけど・・・なんとなく真島さんに似合いそうかも・・。
「ネックレスを贈る意味をご存じですか?」
「?・・いえ、知らないです・・。」
「相手との絆を深めたいという意味がございます。一緒にいたいという意味も込められておりまして、プレゼントには最適ですよ?」
(絆を深めたい・・一緒にいたい・・・。)
ネックレスにそんな意味があったんだ・・・一緒にいたいって・・だ、大胆かな?でも・・・。
「じゃあ・・・これで!」
「かしこまりました。」
「あの、ラッピングもいいですか?」
「もちろんでございます。少々お待ちください。」
(よしっ!プレゼントは準備できた!後は・・あ、ご飯どうしよう・・・ケーキも・・。)
ど、どうしよう・・色々準備したいけどまだ真島さんが帰ってくるまで時間はあるし・・ギリギリまで待つかな。あんまり早く用意しても冷めちゃうし・・・そうしよう!
(何作ろうかな~・・って言っても、料理苦手なんだよなぁ。)
部屋に戻った私は夜ご飯を考えながら座る。テーブルの上にさっき買ったプレゼントを置いて、真島さんが帰ってくるのを待つ。
(・・初めての、プレゼント・・。)
喜んでくれるかな・・好みとか何も知らないのに選んじゃったけど良かったかな・・そういうのも知らないから凄い不安・・。
(・・お母さんから・・教わりたかったな・・・。)
私の家庭は、決して裕福ではなかった。借金を作ってしまう程だ、生活だって苦しかった。でも私の両親は・・それでも優しかった。
喧嘩だってする事なく、私にだっていっぱい愛情を注いでくれた。学校だって通わせてくれた。なのに・・・働きず詰めだった両親の限界を気付けなかった。
普段の会話も限られた時間だけだった。なのに私は・・・私の話ばっかりで・・親の話なんて、何も・・・。
(お父さん・・お母さん・・・。)
時々思い出してしまう両親との思い出に胸が辛くなる。こうやって1人でいると・・・どうしても思い出しちゃう。忘れたいわけじゃないけど、辛くなるのは嫌。
「・・ぐすっ・・・。」
会いたい・・・会いたい、よ・・・・。
「———。——・・?・・・シエル?」
「・・・ん・・んぅ・・?」
誰か・・私の肩を揺らしてる・・・?重い瞼を懸命に開けると、そこにいたのは真島さんだった。
「お前このまま寝とったら体の疲れとれへんやろ?全く・・ほれ、寝るなら布団しかなアカンやろ。」
「・・おかえり、なさい・・真島さん・・。」
やば・・寝ちゃってたんだ・・・。
真島さん帰ってき・・・・ん?真島さんが帰ってきた?
・・・・・・。
・・・・・。
・・・!!!!!!
「あーー!!!」
「うぉっ?!な、何やねん急に!びっくりするやろ!」
「ケーキ・・買ってない!!!」
「・・・・・・は?」
「あの・・真島さんって誕生日いつなんですか?」
「あ?気になるんか?」
「だって、その・・は、初めての恋人だから・・・知りたくて。」
「・・・そ、そか・・何やそう言われると照れるの・・。」
えっ・・真島さんこんな事で照れるんだ?!・・あ、でも前にお粥食べさせた時も恥ずかしいって言ってたっけ・・。案外可愛いところもあるんだなぁ・・・。
真島さんは鼻を指で擦りながら教えてくれた。
「5月14日や。」
「そ、そうなんですね・・って、えっ?!」
今・・6月・・・!!
「す、過ぎてるじゃないですか!教えてくださいよ!」
「あ?」
「お祝い・・できなかった・・・。」
ちゃんとお祝いしたかったのに・・過ぎちゃってる・・・。
分かりやすく落ち込んでると、真島さんはぎゅ~っと抱きしめて顔を私の首筋に埋めてきた。
「ひゃあっ?!」
「も~~かわええのぉ!堪らんわぁホンマ!シエルは素直やのぉ~んなしょげんでもええやんか~!」
「だっ・・だって・・・。」
「・・別にええよ、無理にせんでも。俺はシエルと居れるだけでええんやから。・・・せやけど、そうやなぁ。」
真島さんはそっと私の顎に手を添えて顔を少し後ろに向けさせると、微笑みながら顔を近づけてくる。
「シエルとのキスだけで・・俺は充分や。」
「えっ・・んっ・・・!」
(・・・なんて昨日の夜言われたけど、やっぱり何かしてあげたい・・!)
そう思った私は、仕事が休みの今日、高級アクセサリー店まで来ていた。って言っても・・・何を買えばいいのかな・・男の人にプレゼントって贈った事ないから何が喜ぶのか分かんないなぁ・・・。
(ん~・・・どうしよう・・。)
「贈り物でしょうか?お客様。」
「へっ?!」
て・・・店員さんに声掛けられちゃった・・!
あ、でも・・いいアドバイス貰えるかな?
「は、はい・・初めてプレゼントするんですけど、よく分からなくて・・・。」
「そうでしたか。でしたら・・こちらはいかがですか?」
そう店員さんに勧められたのは、金色のネックレス。
いかにも極道がつけてます!ってデザインだけど・・・なんとなく真島さんに似合いそうかも・・。
「ネックレスを贈る意味をご存じですか?」
「?・・いえ、知らないです・・。」
「相手との絆を深めたいという意味がございます。一緒にいたいという意味も込められておりまして、プレゼントには最適ですよ?」
(絆を深めたい・・一緒にいたい・・・。)
ネックレスにそんな意味があったんだ・・・一緒にいたいって・・だ、大胆かな?でも・・・。
「じゃあ・・・これで!」
「かしこまりました。」
「あの、ラッピングもいいですか?」
「もちろんでございます。少々お待ちください。」
(よしっ!プレゼントは準備できた!後は・・あ、ご飯どうしよう・・・ケーキも・・。)
ど、どうしよう・・色々準備したいけどまだ真島さんが帰ってくるまで時間はあるし・・ギリギリまで待つかな。あんまり早く用意しても冷めちゃうし・・・そうしよう!
(何作ろうかな~・・って言っても、料理苦手なんだよなぁ。)
部屋に戻った私は夜ご飯を考えながら座る。テーブルの上にさっき買ったプレゼントを置いて、真島さんが帰ってくるのを待つ。
(・・初めての、プレゼント・・。)
喜んでくれるかな・・好みとか何も知らないのに選んじゃったけど良かったかな・・そういうのも知らないから凄い不安・・。
(・・お母さんから・・教わりたかったな・・・。)
私の家庭は、決して裕福ではなかった。借金を作ってしまう程だ、生活だって苦しかった。でも私の両親は・・それでも優しかった。
喧嘩だってする事なく、私にだっていっぱい愛情を注いでくれた。学校だって通わせてくれた。なのに・・・働きず詰めだった両親の限界を気付けなかった。
普段の会話も限られた時間だけだった。なのに私は・・・私の話ばっかりで・・親の話なんて、何も・・・。
(お父さん・・お母さん・・・。)
時々思い出してしまう両親との思い出に胸が辛くなる。こうやって1人でいると・・・どうしても思い出しちゃう。忘れたいわけじゃないけど、辛くなるのは嫌。
「・・ぐすっ・・・。」
会いたい・・・会いたい、よ・・・・。
「———。——・・?・・・シエル?」
「・・・ん・・んぅ・・?」
誰か・・私の肩を揺らしてる・・・?重い瞼を懸命に開けると、そこにいたのは真島さんだった。
「お前このまま寝とったら体の疲れとれへんやろ?全く・・ほれ、寝るなら布団しかなアカンやろ。」
「・・おかえり、なさい・・真島さん・・。」
やば・・寝ちゃってたんだ・・・。
真島さん帰ってき・・・・ん?真島さんが帰ってきた?
・・・・・・。
・・・・・。
・・・!!!!!!
「あーー!!!」
「うぉっ?!な、何やねん急に!びっくりするやろ!」
「ケーキ・・買ってない!!!」
「・・・・・・は?」